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冷房・加湿・薬液散布自動化システム

CoolPescon (クールペスコン)

CoolPescon(クールペスコン)は従来の細霧冷房より微細な霧、平均粒子径10~30μmのセミドライフォグを用いて、冷房・加湿・薬液散布を自動化するシステムです。

セミドライフォグにより、作物や施設を濡らすことなく、施設内の均質な環境づくりに役立てていただけます。

またCoolPesconは牛・豚・鶏・馬などの畜舎でも利用可能です。詳細はこちらからご確認ください。

製品概要

CoolPesconは1台3役(冷房・加湿・防除の3役)の環境制御システムです。

積極的な環境制御によって、収量と秀品率の向上は勿論、収穫期間の延長や変更といったアグレッシブな経営を実現します。

また、CoolPesconには薬液散布機能があるため散布作業を無人化することができます。
作業時間を大幅に短縮できるため、理想的なタイミングで葉面散布や薬剤散布が可能になり、散布遅れによるトラブルを防ぐことができます。さらに、散布作業以外のことに人的資源を振り分けられるようになるなど、より能動的な農場運営を実現します。

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特長

セミドライフォグを噴霧する
ミスト冷房/加湿/防除システム

  • 均質微細なセミドライフォグ(*1)を噴霧
  • 通年で貢献するから費用対効果が高い
  • 温湿度センサーまたは複合環境制御盤に接続することで自動制御が可能
  • 温室構造や目標環境に合わせて仕様をご提案
  • 散布後にノズル・配管内を自動フラッシング(洗浄)することで作業者の曝露を予防
  • 施工が非常に容易な工具不要のワンタッチノズルヘッダーを使用

薬液散布作業の無人化を実現

  • 散布後にノズル・配管内を自動フラッシング(洗浄)することで作業者の暴露を予防
  • 施工が非常に容易な工具不要のワンタッチノズルヘッダーを使用

*1) セミドライフォグとは、平均粒子径(霧の平均サイズ)が10~30μmの霧を指します。微細かつ濡れの原因となる粗大粒子を含まないため、細霧冷房では濡れの問題が発生していた現場での利用に好適です。似た名称としてドライ型ミストというものもあり、こちらは粒子の大きさに定義がないことから各メーカー・各製品によってそれぞれ大きな差異が存在しています。

CoolPescon薬液散布機能の使い方

CoolPesconで薬液散布を行う際のフロー概要を下記します。

薬液散布を行う際のポイントとして、実施する適切な時間帯や高い防除効果を発揮するための手法、ハウス内の温湿度変化による作物への影響などを『よくあるご質問』内に回答としてまとめています。よろしければご参考までにご一読ください。

CoolPescon年間稼働チャート

CoolPesoconでは加湿(加湿・飽差管理)、冷房(冷房・昇温抑制)、薬液散布(葉面散布、病害予防・対策、害虫予防・対策)を行えます。(*2)

積極的な環境制御を行うことで収量と秀品率を向上させ、収穫期間の延長や作型の変更などの能動的な施策も行うことができます。

また通年での使用が可能という点が従来の細霧冷房装置と大きな違いです。
栽培初期にあたる定植時期では暑さ対策や、蒸散量の不足を補う湿度管理に使用でき、また収穫期には後手に回りがちな散布作業を自動化(無人化)することで、収穫・出荷調整作業に人的リソースを充てることが可能です。さらに栽培の後半でも葉面散布を積極的に行うことで、なり疲れを防ぐなどの活用が期待できます。

*2) チャート表は目安になります。ご利用の地域や施設内容、栽培作物によって前後します。実績などお気軽にご相談ください。

加湿機能|飽差管理

湿度(飽差)を緻密に
コントロールすることができます

  • セミドライフォグを用いることにより、栽培物を濡らすことなく目標環境まで加湿することが可能

加湿によって期待される効果

  • 湿度が低い(飽差値が高い)ことによる気孔閉鎖を防ぎ、光合成速度の減少を抑止
  • CO2施用の効率向上
  • 尻ぐされ果や裂果などの生理障害を予防
  • 低湿度(乾燥に影響されやすいダニやうどんこ病などの病害虫を予防

一般的には温度が好適ならば飽差0.4~0.9kPa(3~6g/㎥)で高い光合成速度となるが(右図赤色の部分)、実際には高湿度環境を維持すると各種弊害(乾燥耐性低下・病害リスクなど)が発生するため、いけうちでは最適な環境として飽差1.0~1.2kPa(6~10g/㎥)を推奨している(右図黄色の部分)。

システム性能としては一般的な飽差0.4~0.9kPa(3~6g/㎥)を実現することは可能。

冷房機能|昇温抑制

栽培空間の室温上昇を抑制できます(昇温抑制・高温障害防止・熱中症対策)

  • 夏期ピーク時は多くの場合に外気温より低く推移
  • 冷房幅は温室の換気能力に大きく左右される

冷房によって期待される効果

  • 収穫期間の延長、端境期の出荷
  • 夏越し栽培、周年栽培の達成
  • 高温による呼吸消耗、草勢低下、萎れ、花とびなどを抑制
  • 定植後の活着促進
  • 遮光カーテンの展張率、時間の減少(日射量増加)
  • 着果数、良品率、果実重の増加
  • 作業者環境の向上、熱中症対策

薬液散布機能|葉面散布・病害予防/対策・害虫予防/対策

散布作業を無人化します

  • セミドライフォグを充満させることで植物体全体を霧状の薬剤で包み込みます
  • 散布後はノズル・配管内を自動でフラッシング(洗浄)するため作業者が誤って曝露することもありません
  • 浸透移行性薬剤では動力噴霧器と同等以上の防除果も確認

薬液散布機能によって期待される効果

  • 人件費、作業負担の削減
  • 病害虫発生時に即時対応することでの蔓延防止
  • 積極的な葉面散布の実施
  • 微生物農薬も利用可能

※右図は栽培中のトマト『フルティカ』に発生したオンシツコナジラミに対し、スピロテトラマト水和剤(商品名:モベントフロアブル)を50L(約200L/10a相当)散布した際の写真(千葉大学/野村昌史教授による撮影(2020年5月))。

動力噴霧器による手散布区とCoolPesconによる処理区および未処理区について散布前後の生存個体数を確認したところ、CoolPesconによる自動散布は動力噴霧器による手散布と同程度以上の効果を得ると判断された。

導入事例

記事論文

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