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富士のふもと農園(リーフレタス)|ミストで農薬散布作業短縮、生理障害抑制、生育スピード向上

ユーザー紹介

「農業の新しいカタチ」を創る、日本全国に多数の大規模農場を展開する農業法人サラダボウルグループ。
2021年、静岡県小山町の富士山が間近に見える場所に、総面積5ha「富士のふもと農園」を建設。
農業における4定(定時、定量、定質、定価格)を追求し、世界最先端の大規模グリーンハウスでリーフレタスを中心に葉菜類を栽培しています。

インタビュー:富士のふもと農園 グロワー 山田 義博 様

この事例で使われている
ソリューション・製品

  • どの製品がいいのかわからない
  • 全部でいくらになるのか知りたい
  • まず何をすればいいの?
  • なんでもご相談ください

当記事は動画でご覧いただくことができます。

サラダボウルグループにおける
富士のふもと農園の特長について教えてください。

富士のふもと農園は葉菜類に特化した農園となっています。
サラダボウルグループでトマトを生産している農場との違いは、レタスの場合は複数の品種を同じ生産エリアで栽培しているところですね。
例えば、夏に強い品種、乾燥に強い、弱い品種があり、バランスをとって環境設定してあげる必要があります。

ただ富士のふもと農園は総面積5haとグループの中でも一番大きい農場です。
大きい農場なのでハウスの中の均質性っていうのですかね、多少難しさというか違いがあると感じています。
もうひとつ、大きいゆえに病害虫が出てしまうと被害もとても大きくなってしまうので、見回りとか報告体制を作ることでカバーしています。

病害虫の被害が出る前に
CoolPesconで予防的な農薬散布はされていますか?

今の時期でいうと蛾とか鱗翅目系の被害が出てくる時期なので予防的に散布をしています。
害虫と病害、どちらも重視して農薬を散布していますが、一番は散布者が時短というか楽になるというのが一番ありがたいです。
これだけ面積が広いと農薬散布する時間もばかにならないというか、長時間になってしまいます。
スプレーカーはやっぱりこの面積だと6時間とか7時間ぐらいはかかってしまいますが、ミストで散布すると本当に30分~1時間で作業が終わってしまうので、かなり楽というか時短効果になっています。
よりハウス内に充満して散布するような形になりますので、撒きムラというかそれが少ないかなと感じています。

CoolPesconによる湿度管理で生理障害は減りましたか?

元々山梨県に1ヘクタールぐらいで同じ葉菜類の農場があるのですが、そこにはミストが入っていませんでした。
春先、大体ですが3月から始まって5月ぐらいまで、トマトと同じで乾燥してしまうと生理障害・チップバーンが出てしまうのですが、今回富士のふもと農園でCoolPesconを導入させていただいた結果、チップバーンがほとんど出ませんでした。
やっぱり湿度管理・湿度保持ができたことによってチップバーンを抑制できたのかなと思います。
こちらではほとんど見かけていないので、0%と言っても過言ではないかなと。

成育スピードに変化はありましたか?

ミストを噴いていると既存の農場と比べて生育のスピードが明らかに早くなっていたので、光合成速度は速くなっているのだろうなというのは実感として感じました。
ミストがない時は湿度が大体30%低いときは20%台になることもありましたが、今年はざっくりですけれども湿度60%ぐらいを目指して設定ができました。
これから夏になってくるとどうかなと考えてはいるところですけれども状況を見ながら調整したいなと思っています。

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収量予測についてはいかがでしょうか。

生産量の予測というのが売りという面でとても重要になってきますので、環境のデータからこれから収量がどれだけ出てくるのかっていうのは予測しています。
できる時もあればまだできない時もあるというのが正確な表現で、トマトの場合は10年近くの積み上げたデータがありますけれども、葉物についてはまだ3年4年ぐらいなのでこれからデータを積み上げて、よりトマトと近いような収量予測がしたいなと思っています。

そこを改善できないと4定(定時、定量、定質、定価格)に繋がっていかないので、データを積み上げていくところから改善をしたいなと思っています。

夏季以外でも暑さ対策への期待はありますか?

ここは場所柄っていうのでしょうか風がとても強いのですよね。
風速20メーターとか30メーターぐらい春先に吹いてしまうところなので、天窓があまり開けれません。
そうするとハウス内が30度を超えてしまうことがあったのですが、レタスは暑さに弱く気温が上がり過ぎると品質が悪くなってしまうという側面があります。
今回導入させていただいた一番の目的は、夏場の温度を下げてあげて安定した品質で生産をすること。
そこが一番大きな目的というか狙いになりますので、これから夏どれだけ品質の安定に寄与していただけるか期待しているところです

最後にひとことメッセージをお願いします。

いけうちの方には色々なサポートをしていただいて、トラブルがあるとよく電話をさせていただくのですけれどもすぐに対応していただいていて大変助かっています。

ミスト導入によって栽培がかなり安定したと感じています。
導入した後も定期的なフォローをしていただいていますので、これから真夏というか猛暑を迎えるもので、とても期待しているのでこれからも引き続き我々だけでなくて農業生産者様をサポートしていただいて、業界全体で盛り上がっていけたら一番いいかなと思っていますので今後ともよろしくお願いいたします。

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