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[インタビュー]於多屋農場(トマト)|微細ミスト噴霧で萎れと落花防止、薬液散布と葉面散布を無人化

ユーザー紹介

長野県安曇野市、塩尻市で夏秋イチゴと夏秋トマトの隔離床栽培をされている農業法人さまです。元々は農家様でしたが、法人化されてからは従来の経験や勘で運営するのではなく、機械化や飽差管理による運営に変化されています。また環境保全型施設園芸の創造を掲げられ、農薬の使用量を削減するなど環境に優しい農業に取り組まれています。

導入事例インタビュー|有限会社於多屋農場 所長 兼 塩尻農場長 西岡 潤 様
「従来の勘に頼らない農業として飽差管理の実践と、労務コスト削減を目的にCoolPescon®を選択しました。」

この事例で使われている
ソリューション・製品

導入検討のきっかけ

当社は農場を開設して4年になりますが、毎年夏になるとトマトが暑さで萎れてしまったり、落花という現象が起きています。どちらも収穫量の減少に直結するため、早急な改善が必要でした。ハウス内を測定すると夏場は温度36℃、飽差20g/㎥とトマトの理想的な温度である26℃、飽差6g/㎥前後から非常に離れ高温、かつ乾燥した状態だとわかりました。

何とかしようと設備を検討した際、専門誌でいけうちを知り、展示会場で実際に霧を体感してみると非常に細かな霧で手で触っても濡れない。これなら大丈夫だと考え、導入を進めることになりました。

細霧冷房は濡れが心配だった

設備検討の際、 ①冷房ができる製品 ②加湿ができる製品を探しました。加えて、トマトは濡れるとすぐに灰色かび病になり個体だけでなく樹自体がダメになってしまい、 その後収穫ができなくなるので、 ③ハウス内を濡らさないこという条件も加わります。

いくつか比較したのですが、要望全てを実現できるのはCoolPescon®だけ。特に濡れないという条件が他では無理でした。また農業は人手不足が深刻で労務コストが高くなってしまうため、薬液散布の作業を自動化できるというのも大きな魅力でした。

導入の効果

導入後は朝9時から昼3時まで、そのときの温湿度を見ながら利用しています。

昨年導入してから、高温によるトマトの萎れや落花はなくなりました。また日中の乾燥が解消されて飽差のバランスも良くなっています。昨夏は天候不順だったので効果が現れにくかったんですが、日照時間が十分にあれば光合成の条件が整ってトマトの品質向上や、1個あたりの重量、収穫数量の増加が見込めます。

自動化についても大きな成果が出ていて、薬液散布と葉面散布を合わせて年間96時間程※1行っていましたが、無人化できています※2。また機械化され作業者によるむらがなくなったことで、適正な散布量を保ちながら農薬使用量は1/3に削減できました。

※1.1回あたり3時間×月4回×8か月間=96時間/年間
※2.一部薬液の裏面散布に関しては作業者が行っています

今後について

昨年はなにせ雨が多く冷夏だったので、今年にはとても期待しています。薬散も自動化されて人が楽になったというのは有難いですね。

使い方についてはまだ改善の余地があると思っていますが、一緒に考えていって頂ければと思います。引き続き宜しくお願いします。

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