技術情報

[簡易事例]カスタム設計ノズルでタイヤ原料のカーボンブラック(煤)品質向上

この事例で使われている製品・ソリューション

  • 原料油噴霧用ノズル|KKPシリーズ(特注仕様)

  • どの製品がいいのかわからない
  • 全部でいくらになるのか知りたい
  • まず何をすればいいの?
  • なんでもご相談ください

お客様の課題

炭素製品を製造するこの現場では、従来からスプレーノズルで燃料油を噴霧し、燃焼後に残る煤を回収するという用途に当社製の充円錐ノズルJJXPシリーズや扇形ノズルVVPシリーズを使用頂いていました(ファーネス法によるカーボンブラック※の製造工程)。

ある時カーボンブラックの色ムラと噴霧粒子の大きさに相関があることがわかり、原料油を噴霧する際にJJXPやVVPよりも細かな粒子を発生させるノズルを用いることで、品質を向上させることはできないか?(品質に直結するきめ細かな煤を回収できないか?)というご相談をいただきました。

※カーボンブラック:反応炉内で原料油を高温ガス内に噴き込み、不完全燃焼させて生成される炭素粒子。カーボンブラック顔料は主にタイヤやゴム製品の補強材として使用され、製品の強度や耐久性を向上させる役割を果たす。

いけうちからのご提案

JJXPやVVPといった充円錐ノズル・扇形ノズルは、その内部構造のため噴霧する粒子径がある程度大きくなる特性があります。そのため、より細かな粒子を噴霧するためには空円錐ノズルという微粒化性能に優れた構造を持つノズルから選定する必要がありました。

今回その中でも微粒化に優れ、目詰まりがしにくく、高温環境下でも使用可能(オールステンレス製)な製品として原料油噴霧用ノズルのKKPシリーズを選択し、さらに要求される噴霧角度や使用圧力、噴霧流量が標準品では対応の難しいものだったため特注仕様のカスタム設計で対応しました。

導入効果

  • 微粒化によって以前よりもずっときめ細かい煤を発生できるようになり、タイヤの黒色のもととなるカーボンブラック品質が向上しました。(数値開示はないため、担当者様からのヒアリングをもとに判断)
  • 導入後3年にわたり安定して稼働しており、当社も毎年増加発注をいただいています。

導入の決め手

  • 従来使用されていた充円錐ノズルJJXPシリーズや扇形ノズルVVPシリーズに比べ、より微粒化噴霧に優れた性能を持つスプレーノズルであったこと。
  • KKPノズルがオールステンレス製で高温環境下でも使用でき、目詰まりに強いなどメンテナンス性に優れている点が評価されたこと。
  • お客様の希望する噴霧角度、圧力、流量に粘り強く対応しカスタム設計を行ったこと。

お問い合わせ

この記事に関するお問い合わせ、
資料のご請求はこちら

0120-997-084

営業日9:00~17:00(平日)

FAQ

よくあるご質問をまとめた専用サイトです。

FAQサイトへ

お問い合わせ

こちらからお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら