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公益社団法人神戸乗馬倶楽部 さま

施設情報


    大正4年(1915年)に創設。1世紀以上にわたって多数のオリンピック選手を輩出し、市民に愛される乗馬倶楽部です。
    現会長の今村様は兵庫馬術連盟の会長も務めるなど、施設運営だけでなく馬術文化全体の振興にも大きな役割を担われています。

    導入事例インタビュー
    「馬も霧を怖がらず、猛暑日でも涼が取れています。また、刺しバエが逃げるといった効果も出ました。」

この事例で使われている
ソリューション・製品

馬の夏バテ対策に

導入背景から簡単にお話しします。もともと当倶楽部は山の上にあり市街地と比べ2°Cほど涼しい立地です。しかし近年の温暖化とそれにともなう猛暑の影響で、ここも暑くなり以前と比べ夏バテする馬が多くなりました。

実は馬は暑さに弱く、冬よりも夏が苦手な生き物です。暑さのために息が上がってしまう馬も多いことから、レッスンの後で体温の上がった馬をいかに素早く、効果的にクールダウンさせてやるかということは、乗馬倶楽部にとって重要な課題です。

特にここ2~3年ほどは気温35°C以上が当たり前になってきており、夏バテから一気に熱中症へと悪化するケースが増えていました。こういったことから、特に夏の暑さ対策は急務の課題でした。


▲年々気温が上昇してきており、40°C弱まで上昇する日もある

懸念点もいろいろあった

そこで2018年の夏頃、指導員の豊島がいろいろ冷房製品について調査をしました。そこでいけうちさんの製品を見つけ、デモ機で実演してもらったのが導入の切っ掛けです。

現場では以前から扇風機を使用しています。扇風機は気温が上がると涼しくなくなりますが、その点COOLJetter®は気温が高くなるほどよく冷えるようになり、なるほど良くできた製品だと感じました。

ただし懸念もいくつかありました。見慣れない霧を見た馬が怯えないか。霧で濡れてなにか問題が出ないか。お客様はどう思われるか、などなど。真剣に導入を検討していたので自然といろいろなことが気になりました。


▲主に冷やしたい場所は馬房と蹄洗場、馬場の3か所

しかしこれは実際にデモ機をお借りして、少しの期間試験運転をしてみるとまったくの杞憂だったことがわかりました。


▲とてもリラックスできるようで、霧を浴びながらうたた寝をする馬も

10台をまとめて導入

その後購入の手続きなどに進む際、会員様(お客様)に公募で寄付を募らせて貰いました。すると予想以上にご賛同いただけ、予定より数を増やして一度にまとまった台数を導入することができた次第です。

現在は3か所の厩舎と、2か所の蹄洗場に設置して利用しています。厩舎では日中ずっと、蹄洗場の方は毎回のレッスンが終わった後に稼働させています。従業員だけでなくお客様も簡単に操作できるのが良いですね。

猛暑日でも涼が取れ、当初の懸念も問題なし

導入してみての感想ですが、まず霧を浴びた馬が非常にリラックスしたのが印象的です。見慣れない装置を見て最初は少し警戒していましたが、すぐに慣れました。今では自分から近付いて行って、うたた寝を始めるほどくつろいでいます。何頭かはまだ警戒している馬もいますが、少し離して置いてやると問題はありません。体調についてもおおむね良い状態が保てています。

またお客様もレッスン後は暑いので霧に当たって涼まれています。これは百貨店などでも冷房に使用される霧質だそうで、特に女性の方から涼しい、濡れない、もっとあっても良いというお話をいただいています。

導入にあたって従業員からは装置が邪魔にならないか?維持が大変でないか?という運用面での懸念が出ていたのですが、掃除などの際は簡単に移動できますし、給水タンクが大型なのである程度放置していても大丈夫なようで、こちらも導入後は涼しい、良いですと大いに好評です。


▲今回導入したCOOLJetter®(CLJ-CSA)には首振り機能があるので広範囲に霧を送ることができる

想定外、刺しバエ対策としても効果が出た

また、意外にも刺しバエに大きく効果が出ました。刺しバエが来ると馬は激しく身震いをしたり、逃げまわったりと全く落ち着きがなくなります。特に蹄洗場では体が拘束されるため余計に足踏みや蹴り上げをします。周りの人が危険ですし、何より馬にとって酷いストレスです。

それがCOOLJetter®を稼働させると、霧が広がった所から順に馬が大人しくなります。よく見ると馬の周りを飛んでいた刺しバエは霧の範囲外に逃げている。1度や2度ではなくです。恐らくですが、刺しバエも羽が濡れると飛べなくなるので、それで霧を嫌って離れるんじゃないでしょうか。

何にせよ蹄洗場から刺しバエはいなくなり、猛暑の中でも劇的に涼しくなりました。馬もお客様も、従業員も、非常に快適になり満足しています。今後も引き続き使用させて貰います。


▲導入効果は実証済み、後は3年、4年耐用できれば文句なし


▲微細な霧は直径10~30μmサイズ。涼しいだけでなく濡れにくい


▲写真の蹄洗場にはCLJ-CSAを3台設置、人馬ともに涼を取る


▲馬房の中の対策が次の課題。設備改善には終わりはない

ミストファン COOLJetter®

冷房・加湿・粉塵対策用の省エネフォグファン。

平均粒子径10~30μmの濡れない霧“セミドライフォグ®”を噴霧、送風ファンで広範囲へ冷気を拡散しクールゾーンを創出する冷房・加湿・粉塵対策用ユニット。送風ファンのサイズ、噴霧する霧の量、加圧ポンプの有無などでシリーズ型番を多数ラインアップ。熱中症対策・高温対策・乾燥対策・粉塵対策・臭気対策など幅広い用途での利用に好適。


▲直進性に優れた小型噴霧ユニット


▲取り扱いが簡単なポータブル型噴霧ユニット


▲今回導入の『ファン+霧タイプ』以外にも、現場に合わせてさまざまな形の冷房システムを構築・提案可能

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