畜産事業

産業動物に優しい環境づくりで
生産者も消費者も得をする社会に。

事業内容

産業動物による肉・乳・卵などの食糧生産量や品質を向上させ、畜産経営を安定化・拡大していくための取り組みを行っています。水や薬液を霧状にして畜舎内に噴霧することで、牛・豚・鶏・馬・羊といった産業動物の体調管理(熱中症対策・乾燥対策・臭気対策)を実施、同時に作業従事者の負担軽減や労働環境改善などを行います。

これまで私たちは畜産分野についても幅広くスプレーノズルを提供してきました。1980年代には細霧冷房装置用のスプレーノズルを開発し(KBシリーズ、現在も同分野に販売されるロングセラー製品です)、その後も車輌消毒用システムや対人消毒システム、屋根散水装置などさまざまな製品をリリースしました。

そういった中で大きな転機となったのが、2005年の愛知万博(愛・地球博)にヒートアイランド対策用として出品したスプレーノズルです。地球温暖化への対策が求められる中、このノズルは従来の細霧冷房ノズルと比較して圧倒的に霧の粒子が細かく、濡れず、愛知万博のコンセプト通り排熱を出さず極めて低エネルギーで霧を作り出せたため、大きな反響を得ました。

そして翌2006年から対人用冷房システムとして全国に普及していきます。これが現在一般的になった夏のミスト冷房です。私たちはこのスプレーノズルが人だけでなく畜産業界にも必要だと考え、水質や粉塵の影響、耐久性やメンテナンス性など畜産業界特有の課題に対応した製品を開発しました。

そして開発されたノズルとシステムはこれまで畜産業界でメインストリームだった細霧冷房とは全く異なる霧として、全国の酪農牧場、但馬牛・松阪牛・神戸牛・近江牛・宮崎牛などの肉牛牧場、豚舎、鶏舎(レイヤー・ブロイラー)、およびG1競走馬の育成調教厩舎などに導入されるにいたりました。現在私たちはこの霧に冷房だけでなく加湿や薬液散布、自動制御やIoT連携などの機能を追加しており、次世代畜産における中核装置として広く普及に努めていきます。

三方よしの社会づくり

私たちの事業は畜産業界に貢献することが目的ですが、霧で社会に貢献するというより大きな使命があります。そのために動物福祉(アニマルウェルフェア)の視座が大切で、家畜よし、生産者よし、消費者よしという姿があるべき形だと考えています。

動物福祉(動物愛護ではなく)の視座がなぜ大切なのかというと、私たちの知る畜産業界のトップクラス企業は、経営に関して極限まで合理化し無駄を排除しつつ、しかし家畜の健康には最大限のコストを投入している実例に数多く触れてきたからです。畜舎内は常に清潔で新鮮な空気が供給され、自然光に近い光やリラックスできる音楽、快適な温湿度と適切な飼育面積の維持など、さまざまな取組でストレスフリーな状態を追求しています。

その結果、最終的には収益となり返ってきている、という話です。家畜本来のスペックが最大限発揮できる環境をつくることで、家畜の機嫌は良くなり、生産物の質が良くなり、生産量も増えます。目に見える売上以外にも病気や緊急出荷、死廃などが大きく減り、職場環境も改善されるため従業員にも時間的・心理的余裕ができます。

そして気候変動や疫病・紛争などによる世界的な物流停滞など、これからの社会はさまざまなリスクを抱えています。そういった中で、安定的に食糧生産・供給がされることは消費者にとって非常に大きなメリットとなります。私たちはこの三方よしの社会を独自の霧で実現するため、これからも畜産業界と一緒に歩んで行きます。

事業情報

FAQ

よくあるご質問をまとめた専用サイトです。

FAQサイトへ

お問い合わせ

こちらからお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら