冷却事業

「顕熱」「潜熱」両方の
特性を活かし、
あらゆる対象物の冷却効率を
最大化するシステム。

熱流体解析(CFD)やスプレーパターンモデリングによって、ご提案内容を3次元シミュレーションで可視化。
冷却実験の結果を踏まえ、効果のイメージを持っていただいた上でご導入いただけるよう努めております。

水の力を最大限に

当社がご提供する冷却システムは、水の力を最大限に利用します。
水はありふれた物質の一つですが、その潜熱はあらゆる物質の中で最大です。
私たちは、水の顕熱と潜熱の両方を活用し、冷却速度や冷却範囲など、さまざまなパラメーターを高度に制御する技術に長けています。

さて、工業界における冷却処理は、しばしば工業加熱プロセスの後処理として軽視される傾向がありました。しかしながら、工業冷却には膨大な可能性が秘められており、品質改善やエネルギー・環境問題への貢献など、多岐にわたるメリットを享受できることが知られています。

例えば、鉄を冷却する方法には、急冷と緩冷の二つがありますが、冷却方法の違いによって、全く異なる性質を持つ鉄を作り出すことができます。
排気ガスの冷却では熱回収とのバランスや有害物質の高効率除去の観点からのアプローチすることで、プラントで大きな場所を占める排ガス処理装置の小規模化、効率化ができると考えています。

過去のコンサルティング業務を振り返ると、お客さまが特別に注力することなく冷却を行っている分野であっても、詳細なヒアリングを重ねることで、潜在的なニーズが浮き彫りになることが多いことが分かりました。

そういったお客さまのニーズを引き出し、高品質なサービスを提供することこそが当社の役割であると確信しております。

冷却は案件ごとに冷却対象や現場環境が大きく異なり、同じ方法論が別案件で効果を出すことはありません。それぞれの案件ごとに冷却システムの最適化が必要になります。
冷却事業の核となるコンサルティングでは、専門知識を持った経験豊富な担当者が、お客さまのご要望や現場状況を詳細に聞き取り、ディスカッションを通じて最適なソリューションをご提案してまいります。

冷却実験とシミュレーション

その際に注力しているのが「冷却実験とシミュレーション」です。
ご提案内容を実験やシミュレーションで可視化し、具体的な効果のイメージとともに導入いただきたいと考えております。

冷却実験設備

固体冷却用と気体冷却用の2種類の実験設備をご用意しています。冷却に同じ案件は2つとないため、各条件に合わせてフィールドを模擬できる実験設備を用いて実験を行っています。

シミュレーション

熱流体解析(CFD)技術を用いて、お客さまの現場を3次元モデル化し、冷却状況などを包括的にモニタリングします。

まず、冷却に必要な霧の粒子径やスプレーパターンをシミュレーションする「ノズル微粒化機構モデリング」を行い、次に、冷却対象に合わせて「気体冷却最適化」「固体冷却最適化」シミュレーションを実施します。

  • ノズル微粒化機構モデリング

    スプレーパターンのモデリングは、粒子径、粒度分布、粒子密度、初速、噴霧パターンなど、さまざまな条件に依存するため非常に困難です。
    しかし、このシミュレーションを高い精度で行うことが、高効率な冷却システム構築への基盤となります。そのため、専用の計測機器や熱流体解析を用いて、空気の流れや温度分布などを可能な限り正確にシミュレーションを実施します。

  • 気体冷却最適化

    気体冷却には、多様な条件があります。温度条件は、常温空気から高温排気ガスまで広範囲です。また、定常状態として表すことができる、緩やかなガス量/温度変化もあれば、非定常でガス量が0~最大値まで数秒で変化するものまで多岐に渡ります。これらをモデリングするには、高精度なスプレーパターンのモデリングだけでは十分ではありません。実現象について経験を持ったエンジニアの感性が不可欠です。

  • 固体冷却最適化

    固体冷却は冷却対象がさまざまであること、ほとんどが非定常モデリングの必要があります。固体表面で起こる現象は付着蒸発、跳ね返り、再飛散、液膜化などミクロの視点が必要です。ただし、扱うものが大きなものも多く、マクロの視点も必要になります。この現象に早くから着目して研究を進めてきたのが私たちです。多くの経験を持ったエンジニアがお客さまを最適解に導きます。

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