
[事例]公営野球場に屋外用ミスト冷房導入|濡れずにひんやり、選手と観客へ爽やかな涼を届けて熱中症を予防
この事例で使われている
ソリューション・製品
広島県にある「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島(通称:マツダスタジアム)」は、プロ野球球団「広島東洋カープ」の本拠地です。開放的でアクセスしやすいこの球場は、単に野球を観戦するだけでなく、広大な場内を回遊したり、飲食を楽しんだり、球団グッズを買い求めたりと、来場者が野球体験を満喫できる空間を提供しています。
このオープンエア(屋外型)のスタジアムにおいて、シーズンを通じて来場者に快適に過ごしてもらうためには、球場全体、特に多くの人々が行き交うコンコースエリアでの暑さ対策が課題となっていました。
同時に、単に暑さを和らげるだけでなく、来場者が思わず足を止め、そのエリアで時間を過ごしたくなるような、観戦の思い出をより深める魅力的な要素を追加することも求められていました。
これらのニーズを満たすため、いけうちは人工の雲海システムを提案しました。これは、微細な霧(ミスト)を用いて屋外空間にダイナミックな雲海を作り出す大規模なシステムです。
コンコースエリアにおいて、細かく制御された霧が広範囲に雲のような層を形成し、来場者の視界を満たします。この霧によって、スタジアム内に別世界のような幻想的な光景が作り出されます。
デイゲームでは自然光を受けて霧が白く鮮やかに広がり、またナイター照明の下では、大雲海はよりドラマチックな表情を見せます。大雲海は気象条件によってもその表情を変えるため、リピート来場されるファンの方に対しても毎回異なる体験を提供することが可能です。

屋外の大規模な会場で安定した雲海効果を維持するには、緻密なシステム設計が必要です。霧の粒径(粒の大きさ)や分布、噴霧流量、ノズルの配置をはじめ、周囲の風の条件や人の流れまで考慮しなければなりません。いけうちは、スプレーノズル技術で培った霧の制御技術とノウハウを活かし、暑さ緩和と印象的な視覚効果を両立させた空間を設計しました。
システムの導入後、コンコースは広大な雲海効果によって一変し、来場者が自然と足を止めて景色を楽しむ視覚的なアトラクションとなりました。
雲のような霧の中に足を踏み入れる体験は、暑い日の屋外試合をより快適にすると同時に、来場者が写真や動画に収めたくなるような思い出深いシーンを作り出します。雲海がコンコースを満たすことで来場者の注目を集め、試合観戦以外の新しい楽しみの要素を加えています。
雲海システムは、暑さ緩和に強力な視覚的要素を組み合わせることで、マツダスタジアムに新たな魅力をもたらしました。快適性と視覚的インパクトを融合させることで、実用的な暑さ対策を、球場で過ごす時間に直接楽しむことができる体験へと変えています。
いけうちは、今後も霧のテクノロジーを応用し、屋外施設の暑さ緩和や、来場者の心に残る思い出深い空間づくりを支援してまいります。