[事例]コーヒーフレッシュ容器への消毒液スプレーを最適化し不良品発生を大幅低減|食品衛生法適合
[事例]食品加工|調味液自動噴霧システム導入による省力化、人件費・液使用量削減、生産効率の向上


この事例で使われている
ソリューション・製品
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導入の決め手
お客様のニーズに合わせ、噴霧制御機能を備えた自動噴霧システムを提案できたこと。
お客様の課題
冷凍惣菜を製造する、ある食品加工工場では、コンベアラインを流れる焼成前の魚の切り身に調味液を人の手で吹き付けていました。
切り身はほとんど隙間なく連続して流れてくるうえ、生産ラインは24時間止まらず稼働しているため、オペレーターは常に張り付いて絶え間なく作業を続けざるを得ませんでした。省力化がまったく図られていないこの非効率な工程を、何とか改善しなければならないという強い思いが現場に生まれていたのです。
付きっ切りで魚の切り身に調味液を吹き付け
ところが、調味液は粘性があるため噴霧が難しく、多くの装置メーカーはノウハウ不足を理由に対応を見送っていました。
いけうちからのご提案
スプレーノズルとその応用システムの専門家である当社は、いち早く対応を申し出、噴霧制御機能を備えた自動噴霧システムの設計・製造を提案しました。
任意の場所や高さに設置できる可搬型スプレーノズルヘッダーと、ステンレス製タンクを備えた一体型ポンプユニットを組み合わせ、レイアウト変更にも柔軟に対応できるシステムを構築しました。ポンプユニットは各部をワンタッチで着脱でき、丸洗いが可能なため清掃が容易で、メンテナンス性にも優れています。
さらに、これらを制御盤に接続することで、液圧やエア圧を細かく設定し、噴霧の量と圧力を最適な状態に調整することが可能になりました。センサー信号やフットスイッチによる制御にも対応。タンクには水位センサーを搭載し、渇水時には警告灯やブザーで通知します。稼働を止めずに液を補充できる仕組みも備えています。
※食品衛生に配慮し、液が通過する箇所にはすべてお客様にご承認いただいた材質の部品を使用しています。
左:可搬型スプレーノズルヘッダー|右:制御盤とポンプユニット
導入効果
本システムの導入により、調味液の吹き付け工程を自動化し、24時間の連続稼働を維持しながら省力化と人件費負担の低減を実現しました。さらにセンサーとの連動により不要な噴霧を防ぎ、溶液の使用量を削減。加えて、清掃やメンテナンスが容易になったことで稼働停止時間も最小限に抑えられ、生産効率の向上につながりました。
霧のいけうちのスプレーシステムは今日も、食品加工工場の省力化と安定した高効率生産を支えています。