[事例]製品塗装後の高温雰囲気な乾燥炉付近をミストファンで大幅冷房|防爆環境下での熱中症対策
[事例]ミストファンによる大空間での暑熱対策|微細な霧で工場作業現場での熱中症対策を実現


この事例で使われている
ソリューション・製品
導入の決め手
- 人や床、設備を濡らすことなく、大空間での冷房を実現できたこと。
- 実機でのデモを通じて、お客様に温度低下を体感いただき、その効果を直接確認していただいたこと。

お客様の課題
労働環境改善に取り組む、ある自動車工場では、夏場の暑熱対策が最優先課題となっていました。
特に、サプライヤーから部品が納入される荷受場はトラックヤードを兼ねており、屋根はあるものの外気にさらされて高温となるため、この現場での熱中症対策が急務とされていました。
開放空間であるため、エアコンを設置しても効果は期待できません。
対策として、天井に大型工場扇を設置し、風を送っていました。しかし、屋根からの輻射熱により天井付近の空気が暖められ、冷房効果はほとんど得られていませんでした。
そこで、これら既設のファンを活用しながら、少しでも冷房効果を高める方法がないかと、当社にご相談いただきました。
いけうちからのご提案
ミスト冷房システム「CLJ-Dome(クールジェッタードーム)を提案しました。このシステムは、非常に微細な霧を噴射する専用スプレーノズルをファンに取り付け、ファンの風に乗せて霧を拡散させ、その気化熱を利用して大空間を冷房する仕組みです。
現場オペレーターや監督者を招いて実機でデモを実施し、温度低下を体感いただき、その効果を実感していただきました。
導入効果
- 微細な霧の気化熱により、荷受場の環境温度が3~5℃低下しました。
- 天井が高く、霧が蒸発する距離を十分に確保できたことで、人や床、設備を濡らすことなく、開放された大空間での冷房が実現しました。
- システムは非常に高い評価を受け、荷受場以外の作業場にも導入されました。さらに、他工場への展開も進められ、労働環境の改善に大きく貢献しています。