
[事例]完成車積載ヤード|微細ミスト屋外冷房システムで炎天下での熱中症対策を実現

屋外ミスト冷房システム「涼霧システム」
LNG(液化天然ガス)は海外から専用船で輸送され、まずLNG基地で受け入れ・貯蔵されます。
次に、都市ガス導管が整備されていない地域にある工場や事業所へローリー車で運ばれ、それらの敷地内に設けられたLNGサテライト設備(充填場)に供給されます。その後、同設備で気化され、工場や事業所の燃料として利用されます。

LNG基地と貯蔵タンク

左:LNG基地からローリー車で輸送|右: LNGサテライト設備に供給
ある素材メーカーの工場では、近年、夏場におけるLNGサテライトタンクへの充填作業が課題となっていました。安全面への配慮から、タンクは建屋や屋根から離れた屋外に設置されており、作業場所も直射日光を遮るものがない環境にあります。
ローリー車からの充填作業には約90分を要し、ホースの接続や充填完了後の撤収作業を含めると、1回あたりの作業時間は2時間近くに及びます。この作業は毎日行われています。
充填作業はローリー運転手が担当しますが、受入側にも立会いのうえ継続的な監視が求められます。現場は時に40℃に達する高温環境となるため、構内立入業者および自社社員の安全確保に向け、熱中症対策の導入が急務となっていました。

現場は時に40℃に達する高温環境となる
こうした中、施設管理責任者が着目したのが、いけうちが同工場内の荷受け場に納入していたミストファンでした。微細なミストをファンの風に乗せて送り出す「COOLJetter」は、半屋外であっても床面や周辺を濡らさずに涼感を得られることから、現場でも好評を得ていました。

ミストファン「COOLJetter」
この荷受け場での導入実績をきっかけに、ミストを活用した屋外冷房について当社にお問い合わせをいただきました。
お問い合わせを受け、当社営業担当者は屋外用ミスト冷房装置「涼霧システム」を提案しました。
このシステムは、水道水に高圧をかけて専用スプレーノズルへ供給し、微細な霧「セミドライフォグ」として空間中に噴霧するものです。平均粒子径が数十ミクロンのセミドライフォグは瞬時に蒸発し、その際に生じる気化熱によって周囲の空気を冷却します。この原理を利用することで、気温を下げる冷房効果が得られます。

「涼霧システム」の機器構成
噴霧ユニットは、複数のノズルをステンレス製配管に取り付けたスプレーヘッダーで構成されており、ヘッダーごと支柱に着脱できる仕様としています。また、ポンプユニットはLNG充填作業場である防爆エリアの外側に配置し、安全面に配慮したレイアウトとしました。
涼霧システムのヘッダーを、適度な涼感が得られる高さ3メートルの支柱に設置したところ、周囲の気温が約3~5℃低下し、作業しやすくなったと好評です。

周囲の気温が約3~5℃低下
霧のいけうちのスプレーノズル製品は、安全安心な暑熱・熱中症対策として、過酷な作業環境の改善に貢献しています。
本事例が貢献・関連するSDGs目標です。