技術情報

[事例]養鶏場|低圧・大噴量スパイラルノズルで湿式洗浄|粉塵・羽毛を抑制し悪臭の拡散を防止

この事例で使われている
ソリューション・製品

導入の決め手

  • 広範囲に散水できるノズルを使うことで、効率的に鶏舎排気の臭気対策ができたこと。
  • どの製品がいいのかわからない
  • 全部でいくらになるのか知りたい
  • まず何をすればいいの?
  • なんでもご相談ください

畜産現場でも活躍するスプレーノズル

製鉄所や発電所、自動車、エレクトロニクスなど、さまざまな工業分野で省力化や安定した品質の維持を支えている霧のいけうちのスプレーノズル。
意外に思われるかもしれませんが、当社のスプレーノズルは畜産分野でも活躍しています。
今回は、養鶏場での導入事例をご紹介します。

鶏舎におけるトンネル換気システム

近年、夏場の高温対策として多くの鶏舎で導入されているのが「トンネル換気システム」です。
鶏舎内に強制的な空気の流れをつくり出し、冷房と換気の両方を実現する仕組みです。

トンネル換気システムの仕組み

  • 給気側(外気を取り込む側)に設けられた開口部や冷却パッドから外気を取り込みます。
  • 排気側(反対側の壁や屋根)に大型ファンを設置し、鶏舎内の空気を強力に引き抜くことで、空気の流れを作り出します。
  • 空気は鶏舎の長手方向に沿って一方向に流れ、風速が上がることで体感温度を下げる「風冷効果」が生まれます。


鶏舎正面|給気開口部が確認できる


鶏舎裏側|複数の大型排気ファンで鶏舎内の空気を強力に引き抜く

お客様の課題

大規模な鶏舎にトンネル換気システムを導入されているある養鶏場様では、排気に伴う臭気対策が課題となっていました。

鶏舎内から乾燥した鶏糞の粉塵や、臭気を帯びた羽毛が排気側に吸い寄せられ、排気ファンを通じて屋外へ漏れ出すことで、悪臭が周囲に拡散してしまうことがあったのです。


排気ファン出口(イメージ)|臭気を帯びた羽毛が舞い、粉塵が床に堆積

この悪臭が原因で、近隣住民から苦情が寄せられることも多く、苦情が重なると自治体からの改善指導が入ることもあります。
改善が進まない場合には、最悪の場合、操業停止命令を受ける可能性もあるといわれています。

生き物を飼育している以上、操業を止めることはできず、何らかの対策は不可欠です。
しかし、消臭剤などの対策はランニングコストがかさむため、継続的な運用が難しいという課題もありました。

いけうちからのご提案

排気ファンの後段スペースにスプレーノズルを設置し、粉塵や羽毛を上から洗い落とすための散水をご提案しました。
この用途には、当社のスパイラルノズル「UZUJP」シリーズが最適です。

UZUJPシリーズの特長

  • 噴霧角度は170°と広く、渦巻き状に広範囲への散水が可能です。
  • 標準使用水圧は0.1MPaと低くとも、毎分75リットルの大噴量を実現します。
  • 内部に部品がなく、目詰まりに強いシンプルな構造です。

このノズルを高さ2.5メートルに取り付ければ、直径6メートルの円形にまんべんなく散水でき、ノズル2つで鶏舎1棟の排気スペース全面をカバーできます。
比較的安価でありながら高い効果を発揮する、まさに鶏舎での散水にうってつけの製品です。

導入効果

10分ごとに15秒間噴霧する間欠噴霧を繰り返してテストしたところ、十分な効果が確認されました。
その結果、全棟への本格導入が決定され、実際の運用によって悪臭の拡散が抑えられるようになりました。

現在では、グループ企業が運営する他の農場にも続々と展開が進んでいます。
霧のいけうちのスプレーノズルは今日も、養鶏場の安定した運営を支えています。

霧のいけうちのノズルシステムは今日も、お客様の快適な現場環境の維持と、大気汚染の防止に貢献し続けています。

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