スプレーノズルの基礎知識|打力・耐圧性・粘性
スプレーノズルの基礎知識|ノズルの材質・耐薬品性・耐熱性・耐摩耗性


ノズルの材質
霧のいけうち®では、スプレーノズルの専門メーカーとしてお客さまのご要望に合わせ、さまざまな材質のノズルを開発してきました。
ノズルおよび部品の材質には以下のようなものがありますので、特別のご用途にはお問い合わせください。
注)禁油処理(オプション)も行えます。ご要望の方はご相談ください。
※1 アラルダイトは、Huntsman International LLC社の登録商標です。
材質の耐薬品性、耐熱性一覧
※2 スプレーノズルの耐熱温度は、使用環境雰囲気、噴霧液性などにより大きく異なります。
※3 セラミックはヒートショックによるクラック(割れ)が生じるため、100℃以下での使用を推奨します。
注)接着剤を使用しているノズルは、接着剤の耐薬品性、耐熱性もご留意ください。
耐薬品性
薬剤噴霧や腐食環境におけるノズル使用では、ノズルが思わぬ腐食を起こすため材質を考慮する必要があります。標準材質はS303、B(真ちゅう)、CERJET@セラミックを基本にしています。
CERJET@セラミックはフッ酸とpH12以上のアルカリ液を除いてはほとんどの酸や食性の強い液に侵されませんが、特に接着剤や本体材質が問題になるときは、セラミックチップをエンジニアリングプラスチックで一体モールドした、セラミック・樹脂ノズル「セルティーム®」が耐薬品性に抜群に優れています。
またオプション材質の他、各種特殊材質のスプレーノズルも製作しておりますのでこ相談ください。
耐熱性
スプレーノズルの耐熱温度は使用環境雰囲気、噴霧液性などにより大きく異なります。特殊材質製ノズルの製作を行っていますのでこ相談ください。
CERJET@セラミックは、高温(200℃)から急冷されるとクラックを生じます。また接着剤を使用しているノズルは、接着剤の耐熱性もこ留意ください。
耐摩耗性
スプレーノズルでは噴霧液がノズル内を高速で流れます。特に噴口部は常に摩耗にさらされています。液が循環して使用される場合はスラリーなどが入るためなおさらです。
CERJET®セラミックは金属材質に比べ耐摩耗性で抜群に優れており、モース硬度で7という硬さなので、ステンレスの20~30倍、真ちゅうの数100倍も長持ちします。
真ちゅう、ステンレス、CERJET®セラミックノズルの摩耗は図上のそれぞれの直線のように進みます。例えば嗅霧時間tの間にステンレスノズルを使用したとすれば斜線の面積分に相当する液のオーバースプレーを起こしたことになり、農薬であれば薬害を引き起こしかねません。
高圧洗浄ではノズルの摩耗はポンプ圧の低下となり、洗浄力は急速に劣化していきます。
扇形ノズルでは、摩耗の増加により噴霧角度が小さくなり、流量分布が悪くなります。