事例紹介・技術情報

グラビア印刷工場|静電気発火と火災を防ぐには

目次
  1. グラビア印刷工場での火災発生リスク
  2. グラビア印刷工程での加湿への挑戦
  3. スポット加湿|ドライフォグを用いた効果的な加湿方法
  4. 火災リスクの低減と従業員の安全確保
  5. ドライフォグ加湿システムによる印刷不良の低減

あるグラビア印刷工場では、毎年冬になると印刷機周辺で静電気が発生し、火花が散ってインキパンに引火する事故が頻繁に起こっていました。

幸い火災には至っていないものの、仮に火災に発展してしまうと印刷機への被害や操業停止、従業員の被害など、事業継続に大打撃を与えることになります。この重大なインシデントの存在を当然工場関係者は把握していましたが、これまで具体的な対策は打てていませんでした。

グラビア印刷 印刷 加湿

そしてそんな状況で消防署の立入検査があり、改善命令を受けました。外部から指摘を受けることで長年の懸案はついに対策を講じられることになります。

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工場長が対策を行うことになり、過去から何度か俎上に上っていた『加湿』による対策を改めて検討しました。加湿することで静電気の発生を抑え、発火と引火を予防しようという考えです。しかし蒸発した有機溶剤は有害なため、室内空気を大量に換気しないといけないというグラビア印刷工場特有の条件のため、空間の湿度を上げることは相当に困難に思えました。

加湿した空気は換気時に工場から排出され、代わりにまた乾燥した空気が工場に入ってくるため、延々と湿度は低いままになるからです。工場長は非常に困った末に、方々を調べて「加湿業」を手掛ける当社『霧のいけうち』へご相談をされました。

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そこで当社が提案したのが、触れても濡れないほど微細な霧『ドライフォグ※』を引火元となるインキパンに向けて近距離から噴霧し、その周辺だけを効果的に加湿する『スポット加湿』です。

グラビア印刷工場は換気量が多いため、フロア全体の湿度を一定以上に保ち続けようとするとランニングコストは非常に膨大になります。しかしスポット加湿なら必要な個所(限られた狭い範囲)の湿度をピンポイントに高められるため、ランニングコストは極めて低く抑えられます。また同時に加湿時の消費電力・水量は必要最低限となるので、『CO2排出量の削減』『使用水量の削減』などのSDGs達成に向けた取り組みにも貢献できます。

※専用のスプレーノズルで発生させる平均粒径10μm以下の非常に微細な液滴。液滴は対象物に衝突した際も破裂して付着することなくバウンドし、瞬時に空気中に蒸発します。

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工場長はすぐにドライフォグ・スポット加湿システム導入の検討を行いました。要望を受けた当社はインキパンに向けてそれぞれ2個の噴霧装置を設置し、消防署立ち合いの下、システムのデモンストレーションを実施しました。

効果検証のためインキパン周辺での湿度と静電気を測定したところ、加湿システムを稼働させると早々に湿度は35%から50%へ上昇。一方、静電気は20kVから4kVに低下(1/5に減少)することが確認できました。工場長はこれで静電気発火がなくなり火災を予防できると判断され、消防職員からも効果について高い評価を得ることができました。

その後ドライフォグ加湿システムの本格導入により静電気発火による火災発生リスクはなくなり、その後消防署の査察も問題なくクリアできました。長年の懸案が解決したことで工場長も安堵され、また従業員も安全快適に作業できる環境が実現しました。

ドライフォグ加湿システムは火災を予防するだけでなく、以下の効果により印刷不良を低減することができます。

1. 空気中の浮遊ゴミを減少させる。
2. 帯電によりフィルム表面へのゴミ付着を抑制する。
3. 異物かみこみによるツーツー汚れなどを減らす。

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