技術情報

[インタビュー]JA全農ぐんま(キュウリ)|ハウス内冷房と散布自動化で収量39トン達成、作業効率と品質を向上

ユーザー紹介

群馬県の全農様です。前橋市江木町で、一般農家の半歩先を目指す施設として2016㎡、6連棟となるきゅうりの生産実証農場を運営されておられます。ここで培われた技術は地域の生産者様へ技術提供や営農指導といった形で還元され、群馬県の生産力の底上げを行なわれています。今回、前現場責任者の尾内様にCoolPescon®導入経緯と使用効果についてインタビューを行いました。

導入事例インタビュー|JA全農ぐんま 生産資材部 肥料農薬課 技術主任 副審査役 尾内 敏 様
「当初目標の30t/年を超え39t/年を達成。誰が栽培しても効果が出る装置なので、ハウス新設時にはぜひ導入すべき。」

この事例で使われている
ソリューション・製品

システム導入のきっかけ

私がこの農場を引き受けた時、既にいけうちのCoolBIM®という冷房加湿システムがスペックインしていました。キュウリの栽培ハウス新設にあたって、年間30tという目標を掲げていたのですが、新しい冷却技術として採用されたようです。

それが施工直前に、新しく防除機能を追加した製品ができたとPRを受けまして。また大急ぎで検討し直したんですが、あの時は大変でした(笑)。

防除機能付きシステムに換装

当時、葉面散布や農薬散布の省力化を図りたいと考えていて、いろいろ探していたところでもあったんですね。散布作業は重労働で、栽培の中で大きなウェイトを占めます。これが自動化されるとかなりのアドバンテージがあります。金額はある程度かかりますが、効果がありそうなので試すことにしました。そしてCool BIM®を半年ほど稼働させた頃に、CoolPescon®に換装することを決定しました。

導入の効果

CoolPescon®を稼働させると、ハウス内を5℃以上冷却できました。これは他の施設では考えられないことで、さらにCO2を発生させて高濃度で管理しているので、サイドカーテンを開けずに外に漏れないというのも利点です。ハウス内が乾くと気孔が閉じ、開くまで非常に時間がかかるのでその間のロスが大きいのですが、湿度が保たれるのでこれも軽減できています。霧の粒が大きくても濡らして閉じる場合があるので、細かいというのもメリットになっています。

次に液肥散布ですが、完全に自動化できました。葉面散布というのは農家さんはどこもやりたい。しっかりやれば数%は収量増が見込めるので。ただ手撒きだと大変な作業なので、10日に1回でもやれるかどうかというところなんです。それがCoolPescon®だとやる気になれば毎日でもできる。さすがに毎日はやりすぎだと思いますが、次はどの液肥を撒こうか、考えるのは非常に楽しいですよ。

今回、30tという目標に対して39tを達成しました。CO2設備や外被材などいろいろ導入したので、単純にCoolPescon®だけの結果とは言えないのですが、私はこの霧が占めるところは大分大きかったと考えています。これまでこんな物はなかったですから。

農家の方へ

超人的な技術力を持った人がやるから30tではなくて、設備投資をしっかりしてやれば誰がやっても30tくらいまでは可能です。現在の群馬県経営指針は22t/10aですが、農家の方の技術力や熱意は海外と比べても負けてはいません。ぜひ、設備投資すれば行くんだと、ハウス新設時や設備更新時に導入してほしいと考えています。

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