技術情報

[事例]ミストファンでコンプレッサー室の熱対策|自動運転の微細ミストで工場の安定操業をサポート

この事例で使われている
ソリューション・製品

導入の決め手

  • 濡らさずに冷却できる微細ミストで、高温時のコンプレッサー停止を予防
  • タイマーと温湿度制御によるミストのオン・オフ自動運転が可能な冷却システム
  • ミスト噴射のレイアウト工夫による効果的な間接冷却

お客様の課題

自動車工場向けに、大型プレス金型や車体組み立て設備を製造されている大規模工場様。

その機械室には、大型エアーコンプレッサーがずらりと並び、工場全体の稼働を支える重要なインフラの一つとなっています。工場の安定操業には、コンプレッサーの安定稼働が欠かせません。

しかし近年、夏場の猛暑日や記録的な高温の頻発により、コンプレッサーの稼働を安定して維持することが難しくなってきたという深刻な懸念が生じていました。

高温時には、コンプレッサー本体の温度が上昇し、一定以上に達すると、機器の損傷を防ぐために安全機能が作動して自動停止してしまいます。
こうした停止は、生産ライン全体に影響を及ぼすため、工場にとっては看過できないリスクとなっていました。

これまで幸いにも、そのようなトラブルには至っていなかったものの、いつ発生してもおかしくない……
そんな危機感から、コンプレッサーの安定稼働を守る対策として、ミストを活用した機械室内の冷房システムについて、当社へご相談が寄せられました。

いけうちからのご提案

当社は、大型工場扇の前面周囲にスプレーノズルを円状に配置したミストファンを選定しました。
専用ノズルが発生させる10~30ミクロンの微細な霧は、ファンの風によって拡散され、周囲を濡らすことなく瞬時に気化。その気化熱によって、広い空間の温度を効果的に下げることができます。

このファンにミストを噴射させるポンプユニットを接続し、さらに、タイマー機能と温湿度に応じた制御により、ミストのオン・オフ運転を自動化できるコントローラーを組み合わせ、冷却システム「CLJ-Dome」としてご提案しました。

さらに、複数台のコンプレッサーを個別に冷やすのではなく、コンプレッサー列の上方空間で、ミストを水平方向に一直線に噴射するよう、レイアウトを工夫しました。


ミスト噴射レイアウトの側面イメージ

このレイアウトにより、冷却された空気が上部から下方へと降りてきて、コンプレッサー列全体を効果的に間接冷却できるようになりました。

導入効果

導入から一年が経過しましたが、猛暑日であってもコンプレッサーが停止することはありませんでした。
今後も、安定稼働の維持と予防保全による安心操業に貢献し続けていくことでしょう。

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