技術情報

[事例]自動車部品鋳造工場|微細な霧の冷房システムで生産性を向上、暑熱・粉塵対策も同時に実現

この事例で使われている
ソリューション・製品

導入の決め手

製品冷却の効率化と作業者の暑熱対策、粉塵対策を同時に実現できるソリューションであったこと。

お客様の課題

ある自動車部品の鋳造工場様より、霧を利用したミスト冷房の導入について、当社にご相談をいただきました。

同工場では、鋳造を終えた製品を作業員が型から取り出し、冷却ラインに並べたうえで工場扇(ファン)で風を送って冷却を行っていました。しかし、特に夏場は工場内の気温が非常に高く、製品が十分に冷めるまでに長時間を要するため、次の工程にすぐ移ることができず生産効率の大幅な低下を招いていました。

加えて、工場内には冷房設備が設置されておらず、作業員にとっては過酷な暑熱環境が続いていたほか、熱を帯びた製品から発生する上昇気流によって鋳造由来の粉塵が舞い上がり、衛生面の点でも労働環境の改善が求められていました。

いけうちからのご提案

冷却効率の向上、作業者の暑熱対策、そして粉塵の舞い上がり防止。これら3つの課題を一挙に解決する手段として、当社はミストファン冷房システム「CLJ-Dome」をご提案しました。

ミストファンとは、きわめて微細な霧を発生させるスプレーノズルを取り付けたリング形状のヘッダーを、工場扇(ファン)の送風口の外周に装着し、その風に乗せて霧を前方へ拡散させる装置です。霧が蒸発する際の気化熱によって周囲の気温を下げる効果があり、大空間の冷房に適しています。

CLJ-Domeは、このミストファンを複数台、高所から冷却ラインを囲むように配置することで、冷却効果を最大限に高めるシステムです。発生する霧が非常に微細であるため、製品や設備、床を濡らすこともありません

さらに当社の専門エンジニアが、現場の環境や要件に応じた機器構成や配置レイアウトをカスタム設計。より高い効果を発揮できるよう、現場ごとに最適化されたソリューションとしてご提供しています。

導入効果

CLJ-Domeの導入により、製品の冷却時間が短縮され、次工程への移行がスムーズになったことで、生産効率が向上しました。また、ミストによる気化熱効果で工場内の気温が下がり、作業員の負荷軽減にもつながっています。

さらに、ミストが空間に拡散することで粉塵の舞い上がりも抑制し、作業環境の改善にも貢献しました。これらの効果が高く評価され、当初は夏場限定の運用を想定されていたものの、現在では一年を通じてお使いいただいていると伺っています。

霧のいけうちのスプレー製品は今日も、現場の安定した生産効率と快適な労働環境の維持に貢献し続けています。


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