
[事例]食品工場用スプレーノズル①|パン製造工場での離型油・シロップ塗布と冷却室除菌
 
			 
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ソリューション・製品

昭和61年の工場建設当時から現在に至るまで、いけうちの旧加湿器を使用していました。ですが、つい最近噴霧が不調になることが数回。どうすればよいか悩んでいたところに、いけうちからのドライフォグ加湿器AKIMist®“E”(以下AE)の商品案内FAXが届きました。内容を見てみるとどうやらAEは旧加湿器の後継機。食品加工工場の加湿にも実績があり、さらに長年頑張ってくれた加湿器メーカーの製品であるから信頼に足るだろうという思いもあり、他では探さずAEを検討することにしました。
さっそく電話で詳細を確認し、デモ機を持ってきてもらうことに。まず、本体がコンパクトで場所をとらないことがとても良いと感じました。壁や天井に取り付けが可能なため、作業の邪魔にもなりません。また、霧の粒が非常に細かく、作業者やモノが濡れないところにも好感を持ちました。季節は冬、もっとも乾燥しやすいこの時期に加湿できないことは素麺作りにとって非常に危険であることに加え、デモ機の実演を経てAEに確かな加湿効果を実感できたため、すぐに導入することに決めました。
そもそも、素麺を作る上でなぜ加湿が必要なのか。それは「かけば」や「こびき」といった工程で麺が乾燥しやすくなるためです。かけばは、細く伸ばした麺を機械にかけ束にしていく工程。こびきはその束をさらに伸ばしていく工程です。生地から細い麺の形へなっていく中で、空気に触れる表面積が増えていくためすぐ乾燥してしまうのです。特にこびきでは専用の機械で麺を50cmほどになるよう伸ばしますが、表面が乾いているとちぎれたり伸びにくくなり、ちぎれた麺は取り除くしかないためロスになってしまいます。
冬と同じくらい春も乾燥します。例えば作業場の隣の事務室は加湿器を入れていないため乾燥しがちで、3月の暖かい晴れの日には温度18度、湿度は32%ほどしかありません。AEを入れていなければ作業場もこれくらい乾燥していたのでしょう。

▲麺の加工の様子
11月から3月あたりまで素麺を作っています。湿度が75%を下回らないようにコントロールしているため作業場が低湿度になりません。夜間も加湿を行っているので、朝作業場に入ったとき、麺を伸ばすのに良いコンディションになっていてスムーズに作業を進めることができます。霧の粒が細かい上水滴が落ちて麺を濡らすということがないため、かけばやこびきの工程でも麺に被害がなく助かっています。
また体調面でも変化がありました。以前にも増して加湿のパワーが上がったため、工場内の体調不良者が大幅に減ったように思います。私自身もよく風邪をひいて扁桃腺を腫らしていましたが、ここ最近は風邪をひくこともなくなりました。
さらに旧加湿器も先日復旧したので、今はAEと二台体制で作業場を加湿しています。より湿度を安定させたいので、近いうちに追加で数台AEの導入を検討しています。
「AKIMist®”E”」は非常に微細な霧「ドライフォグ」を発生させ、湿度調整を行う産業用加湿器です。
ドライフォグは別名”濡れない霧”と呼ばれ、粗大な粒子を含まないことで設備や生産物に触れても濡らすことがなく、スポット的な加湿が行えます。さらに発生する霧は4m以上の飛翔力を持ち、1台で広範囲をカバーすることも可能です。

▲ドライフォグ加湿器 AKIMist®”E”〈アキミスト〉