技術情報

[事例]繊維工場の仮撚(仮より)加工工程での加湿|静電気防止・品質向上

この事例で使われている
ソリューション・製品

導入の決め手

  • デモ実施により、ミストで機械や工場内が濡れないと実感できたこと。
  • 加湿器のメンテナンスも楽だと確信できたこと。

仮撚(仮より)加工とは

製糸加工(仮撚加工)

ナイロン・ポリエステルなどの合成繊維に「撚り(ひねり)」をかけて加熱し、すぐにその撚りを戻す(解撚する)加工技術です。
こうすることで糸にふんわりとしたボリューム(嵩高性)と、優れた伸縮性(ストレッチ性)を与えます。
また糸の内部構造が均一化することで、染色ムラが軽減し、強度も上がるというメリットもあります。この加工には細い糸を拠って束にする必要があり、静電気や乾燥で糸切れなどの発生を防ぐことが大切です。

お客様の課題

仮撚加工では、ごく細い糸を20本ほど束ねて1本の糸にします。細い糸は乾燥や静電気の影響を受けやすく、品質が変化しやすいという問題があります。
細い糸の一部が切れたり、静電気によって糸がうまくまとまらなかったりすると、生地の仕上がりにムラが生じ、きれいな生地を作ることが難しくなります。特に冬季にはその影響が大きく、品質に問題が起こりやすい状況でした。
エアコンに内蔵された加湿設備を稼働させてはいるものの、滴下式の加湿器では湿度が上がらず、加湿設備内の掃除やメンテナンスもしづらく大変でした。

そうした中で、「何とか乾燥や静電気を改善する方法はないか」と、当社にご相談をいただきました。

いけうちからのご提案

お客さまのお話を伺い、まずはデモ機を使ってミスト加湿だとどうなるのかを調べてみることを提案しました。現行の加湿設備とは異なる方法で、乾燥や静電気を抑制できるかどうか、試していただいたのです。
デモ機での試験結果は、良好でした。まずミストを噴いても機械や製品が濡れないことが実感できました。
機械が水濡れしてしまっては元も子もありません。その心配は杞憂でした。
そして加湿器のメンテナンスも思っていたより簡単で、これなら面倒も見られると感じていただけました。

そののち加湿システムAirAKIにて設計をしましたが、加湿器を設置するスペースが少ないため部屋の一方から工場内全体を加湿する方法を提案。換気量を計算すると、どうしても湿度が上がりきらなかったのですが、それでも試してみる価値はある、とお客様も納得の上で設置を決断されました。

導入効果

湿度が安定したことで糸切れや静電気による品質のばらつきが抑えられたと実感いただけました。
導入前は冬季にきれいな生地にならず、少しまだらな生地になることも多かったのですが、不良率も減少しました。
低湿度環境が改善され、静電気による作業者への電撃が減り、安心して作業に取り組めるようになり作業効率が向上しました。
また風邪で休む人も少なくなったようにも感じられたそうです。

SDGsへの取り組み

本事例が貢献・関連するSDGs目標。

8.働きがいも
経済成長も
9.産業と技術革新の
基盤をつくろう
12.つくる責任
使う責任

お問い合わせ

この記事に関するお問い合わせ、
資料のご請求はこちら

0120-997-084

営業日9:00~17:00(平日)

関連記事

FAQ

よくあるご質問をまとめた専用サイトです。

FAQサイトへ

お問い合わせ

こちらからお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら