
[インタビュー]ホームケルン|廃棄物処理場の作業者環境改善のためミストを導入、熱中症対策と粉塵抑制を実現
この事例で使われている
ソリューション・製品

2011年の広島県PTA全国研究大会がご縁で、㈱いけうちさんから冷房製品をいろいろとPRいただきました。その際当社で最も興味を持ったのが、今回導入したCOOLJetter®です。
工場にはキュービクルを設置しており、年間の使用量が最も多いところでベース価格が決定されるため、冬季と夏季の冷暖房電力をいかに低減するか、対策をちょうど検討していたところでした。

▲2011年の広島県PTA全国研究大会で使用されたCOOLJetter®の様子
従来は1mの大型冷風機が4台ありましたが、作業に合わせて動かしたいのに重いので動かせず、また溶接作業時は送風が不良の原因になるので使えないなど不満が多く、代わりにエアコンが稼動していました。これが冷房電力の多い原因でした。
COOLJetter®の提案を受け、なかば勢いで導入(9台)しましたが、移動や操作、給水作業も簡単なために良く使われており、朝方と夕方はエアコンが不要になりました。結果、夏季の消費電力量は以前と比べ大きく削減できています。
導入当時、水を噴くことに対して現場では不安もありました。当社は中国蘇州にも工場があるのですが、蘇州は池が多い湿地帯で、湿気が多いので鉄がすぐに錆びていたためです。日本でも梅雨の時期には湿気だけで錆びが発生することもあります。物によっては鉄がむき出しの商品もあるため、錆びが出ないか?というのが一番の心配でした。
㈱いけうちさんからは距離を取れば錆びは出ませんと説明されていましたが、うのみにもできないので事前にテストもしてみました。
結果としては、距離が近すぎると水滴が付きましたが、離せば全く問題ない。しばらく様子を見ると予想外に錆びは無く、これなら大丈夫だろうと。これまで錆びは一度も発生していません。
※お客様工場ごとに設置条件が異なります。詳細ご相談ください。
COOLJetter®CSAはシンプルなのが良いです。給水して、コンセントを繋いで、電源をONにするだけという。これなら誰でも使えます。工場内には女性もいるのですが、コロコロ(タイヤ)が大きいので移動しやすいというのも良いです。
また、電源が100Vなのでどこに持っていってもOKというのも使い勝手が良いです。
自社で使用する以外にも、地元中学校の運動会へ熱中症対策として貸し出したこともあります。場所を選ばず稼動できるので、徒競走前の待機場所(グラウンド)で利用するなど、生徒からも好評だったと伺っています。
「COOLJetter®」は、10~30μmの霧「セミドライフォグ®」を発生させ、気化熱により周囲を濡らすことなく3~5℃低下させる冷房装置です。風が直接当たらなくてもその周辺には涼感が得られるため、冷風機などを利用できなかった溶接工場(冷風機の風が溶接不良の原因となる)などでもご利用いただいています。

▲微細な霧の冷房装置 COOLJetter® CSA〈クールジェッターCSA〉