技術情報

Walters Gardens Inc. さま

Walters Gardens Inc.施設園芸家へのインタビュー

栽培リーダーのドリュー・コシュマン氏、メンテナンス・スーパーバイザーのジャスティン・ダイク氏に聞く。

霧のいけうちのドライフォグ加湿器(超微細ミスト)AKIMist®を使い、温室内でプラグ苗を均一に生育させる湿度環境を実現させたWalters Gardens社。ドリュー・コシュマンとジャスティン・ダイクはどのようにプロジェクトを成功に導いたのでしょうか。その過程を探ってみましょう。

この事例で使われている
ソリューション・製品

Walters Gardensについて

私たちWalters Gardensは多年草の施設園芸・卸売業者であり、優れた品質とサービス、そして常に新しい商品を導入し続けていることでお客様からご好評をいただいています。50万平方フィート(46,450m²)を超える近代的な温室で、1,000種類以上もの多年草のプラグ苗を栽培し、毎年100種類以上の新品種を世に送り出しています。

Walters Gardens Inc.は1946年にデニス・ウォルターズとハリエット・ウォルターズが米国ミシガン州ゼーランドに設立した小さな多年草農園から始まりました。今では全米最大級の多年草栽培農場に成長し、全米とカナダのお客様に最高品質の製品を供給することを使命としています。

従来型ミスト装置の課題

温室栽培における湿度管理は、温度管理と同様に苗の生育にとって重要です。より高品質な商品をより早くお届けするため、最適な湿度環境の実現を目指していた私たちは、より良い加湿システムを導入したいと考えていました。さまざまなミスト装置の性能を調査して見積りを取ったり、同業者に導入後の効果を聞き取りしたりするうちに、従来型ミスト装置特有の課題に気付き、なかなか導入に踏み切れずにいました。

  1. 従来型ミスト装置では温室内の湿度を均一にすることが難しい。湿度ムラが出るため、同じタイミングで種をまいた区画であっても、個々の苗で生育度合が異なってくる。このため生育の遅い苗のトレーを残したまま、生育が進んだものを先に出荷せざるを得ないことがある。その結果、栽培管理が二度手間になり余計な出荷コストも発生する。
  2. 従来型装置は粒の粗いミストを噴霧するタイプが多く、葉を濡らして苗に害を与えてしまうことがある。またミストで濡れることで、作業者が不快に感じる場合がある。
  3. 機器構成が複雑なシステムが多く、配管や設置部材、設置工事費用がかさむ。高圧ポンプを使用するため高耐圧の水配管を何10本もつなぎ合わせ、しかもミストが苗を濡らさないよう高所に設置する必要がある。
  4. メンテナンスに関する点にも不安があった。一区画だけノズルの掃除や取り換えを実施するにも、システム全体を停止させる必要があり、メンテナンスの間、他区画の作物、植物の湿度環境に影響を与える恐れがある。


ドライフォグ加湿器AKIMist®を設置したWalters Gardensの温室

新型ミスト装置|ドライフォグ加湿器(超微細ミスト)AKIMist®導入、設置

私たちが従来型ミスト装置について調査を行い、メリットと共にさまざまな課題があることをしっかり認識できたころ、ある農業展示会でドライフォグ加湿器AKIMist®を目にしました。小型でシンプルな構造をしたこの加湿器が発生させる霧に大いに興味を惹かれ、資料を入手すると同時に私たちの農場での実演をお願いしました。

瞬時に蒸発し、温室内空気に溶け込んでいくドライフォグ(超微細ミスト)を実演で目の当たりにし、これなら葉を濡らすことなく、効率よく湿度を上げられることを確信しました。またAKIMist®には1台あたり最大4個のノズルが付き、これで5m四方をカバーできるということで、均等に設置すれば各区画内での湿度分布ムラも解決できそうな点も好印象でした。


ドライフォグ加湿器(超微細ミスト)AKIMist®ノズル4個付き

霧のいけうちの提案書に沿って設置レイアウトの検討を重ねた私たちは、ついに6,000m²の温室に60台の新型ミスト装置(ドライフォグ加湿器)を導入することを決めました。従来型に比べてシンプルな機器構成のため配管工事と設置は思ったよりも簡単で、トラブルもなく計画通りに進みました。設置後にコンプレッサーエアーと浄水をそれぞれ加湿器に接続するだけで、システムは見事に稼働し始めました。

AKIMist®で完璧な湿度管理を実現

他の加湿器とは全然違う、AKIMist®なら完璧な湿度環境を作り出すことができる、とすぐに体感できました。

(ドリュー)「AKIMist®の導入後、初めて温室に入った時のことをよく覚えています。中を歩いているうちに明らかに湿度が上がっているのが感じられたんですよ。しかもその湿度はとても安定した状態に保たれていましたね。」

(ジャスティン)「抜群の性能を発揮しています。」

超微細で粒子が均一なドライフォグを噴射するAKIMist®のおかげで、Walters Gardensはお客様に、均一に育った苗を最高の状態で大量にお届けできるようになりました。


ドリュー氏「AKIMist®で湿度管理は完璧になりました。今ではお客様に最高品質の苗をお届けするために無くてはならない加湿器です。」

加湿の副次効果

さてAKIMist®を使って湿度を管理できるようになった後、思わぬ副次効果に気付きました。加湿には冷房効果もあるのです。ドライフォグは蒸発する際に気化熱を奪うため、温室内の気温を外気よりわずかに下げてくれるのです。これまで夏場は換気装置を利用して、温室内の暑い空気を外に逃がすだけだったので、この冷房効果は苗にも作業者にもやさしく好評です。


Walters Gardens温室内の湿度管理、冷房効果も

まとめ:施設園芸におけるドライフォグ加湿器(超微細ミスト)AKIMist®のメリット

  • 同区画の湿度を均一にする。湿度ムラを出さない。
  • 植物を均一に生育させるので、同区画で栽培する商品を一斉に出荷することが可能になる。
  • 高圧ポンプが不要なので機器構成がシンプル、配管工事や設置が簡単なのでシステム立ち上げ費用がかさまない。
  • メンテナンス時システム全体を停止させる必要がない。他の加湿器を稼働させたままで任意の加湿器をメンテすることができ、他区画の作物・植物の湿度環境に影響を与えない。
  • 植物と作業者、施設内を濡らさない衛生的な栽培が可能になる。
  • 気化熱による冷房効果がある。

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