[インタビュー]於多屋農場(トマト)|微細ミスト噴霧で萎れと落花防止、薬液散布と葉面散布を無人化
[インタビュー]河内茂春様(トマト)|ハウスの高温対策・湿度管理で収量3倍達成、葉面散布自動化


ユーザー紹介
福岡県うきは市で大玉トマトを生産されている農家さまです。定年退職後、栽培面積11a(12mx93mx単棟、1,116m2)のハウス栽培を開始。周囲に栽培農家が多く長期取りできることからご自身もトマトの栽培を開始。土耕ハウス栽培で、9月末に定植を行い7月末まで収穫を行う長段栽培方式に取り組まれています。環境制御モニタリングを導入、積極的な環境制御と栽培工夫を積み重ねられており、地区内でもトップクラスの収量実績をあげ続けられている農家様です。今作(2021年9月~)から暖房機の能力アップもされています。
導入事例インタビュー|河内 茂春様
「CoolPescon®導入により、夏定植後の高温対策と湿度管理をしっかりと行うことができました。着花率の低下を抑えられたため栽培初期11月の収穫量が安定。近隣の農家さん(地区平均)と比べ約3倍(11月)の収量を実現しています。」
*本記事は2022/01時点、定植から収穫まで1作を経過されたご利用者様に対して取材した内容をもとに編集しています。
この事例で使われている
ソリューション・製品
システム導入のきっかけ
うちでは例年9月末に苗を本圃に定植するのですが、うきは市も年々残暑が厳しくなっていて、定植後の若苗に高温障害が出ることが増えてきていました。
そんな折、うきは市集荷場でCoolPescon®のカタログを見まして、濡れない細霧冷房というのに関心を持ったのがそもそものきっかけですね。
同じ地区で先に導入されていた農家さんがいたんで見学させて貰ったんですが霧が本当に細かいことに感心しまして、うちも導入に踏み切りました。
高温対策と湿度管理による効果
結論から先に言うと、収穫開始直後の収量が増加しました(例年のように低下しませんでした)。
導入後は9月にハウス内最高温度がだいたい3℃下がり、定植苗が高温障害を受けるリスクが大きく低減しました。中々できないことだと思います。
また夏の高温対策だけでなく、CoolPescon®は乾燥対策として11月頃まで使用できます。その結果、トマトの収穫開始時期である11月の収穫量は近隣の生産者と比べて3倍に、終盤の4月~5月でも約2倍と非常に良い成績でした。
葉面散布が計画的に行える
福岡は日本海性気候だから冬場は日照量が不足する日が多いです。なのでこの地区はうちも含めて樹勢を見ながら葉面散布を行う農家が多いです。
CoolPescon®導入前は約10日に1回、動力噴霧器で1時間かけて作業していました。でも導入後はほぼ自動で散布できるので、2〜3日に1回、計画的に必要なだけできるようになり、冬場でも収穫量を落とす事がなくなりました。
完全に人手作業がなくなったわけではない(散布できない液もあるので)ですが、重労働の大部分がなくなり、かつ作業時間も短縮できました。それでいて散布回数を3~5倍に増やせたので、導入した成果がとても良く出てくれていると思います。
今後について
まだ一作だけだし、すべてCoolPescon®のおかげというのは言い過ぎなんですが(農家それぞれの栽培の工夫ありきなんですが)、それでもとても良い製品というのは間違いないと思います。
いけうちさんにはこれからも頑張っていっていただきたいです。今後ともよろしくお願いします。