[簡易事例]ゴミ焼却施設減温塔での排ガス冷却時の結露を予防(クリンカ堆積防止)
[簡易事例]ゴミ焼却施設減温塔でのガス冷却用水噴霧ノズルの改良(メンテナンス性向上)
この事例で使われている
ソリューション・製品
お客様の課題
あるゴミ焼却施設メーカーでは、減温塔内で排ガス冷却に使用している水噴霧ノズルに、以下の課題を抱えていました。
ガス冷却用リターンノズル(スピルバックノズル)を用いて排ガスを冷却していましたが、近年、焼却熱の高温化に伴い排ガス温度が上昇していました。その結果、高温ガスにさらされたノズル先端からノズル配管にも熱が伝わり、損傷を引き起こしていたのです。ノズル部は定期的に交換できるものの、ノズル配管の頻繁な交換には多大な手間とコストがかかってしまいます。
そこで、配管部の損傷を軽減し、さらにメンテナンス性に優れた製品を求めて、当社にご相談いただきました。
いけうちからのご提案
まず、ノズル部周辺をスリーブで覆い、熱によるノズル配管へのダメージを軽減する構造を検討しました。しかし、この方法では、ノズルに加えてスリーブの交換時期の管理も必要となり、現場でのメンテナンス性が低下する懸念がありました。
そこで、ノズル部とスリーブを溶接して一体化し、両方を同時に交換できるユニット設計を提案しました。この構造により、ノズルとスリーブの間に隙間がなくなり、ノズル配管の保護性能がさらに向上しました。
導入効果
- ノズル部とスリーブを別々に管理する必要がなくなり、メンテナンス性が大幅に向上しました。現場から非常に好評を得ており、他のプロジェクトでも同様の仕様を希望する声が上がっています。
- ノズル配管がしっかりと保護され、このゴミ焼却施設では安定した操業が続いています。