技術情報

[事例]ミキサー車ドラム内部へのコンクリート硬化抑制剤の噴霧による均一塗布

この事例で使われている製品・ソリューション

2流体ノズル「SETOJet」ランスタイプ|右:SETOJetノズル

導入の決め手

  • 硬化抑制剤を微細な霧として噴霧し、ミキサー車のドラム内部へ均一に塗布できる、目詰まりに強い2流体スプレーノズルを選定したこと。
  • 先端にノズルを取り付けたランスにスプレーガンを組み合わせ、薬液ボトルを備えた取り回しの良いガンユニットを提案したこと。

ミキサー車とドラム内コンクリート残渣

建設現場で欠かせないコンクリートミキサー車は、生コン工場で積み込んだコンクリートの品質を保つため、現場へ向かう走行中もドラム内で攪拌を続けます。現場で荷降ろし(吐出)を行った後は、残ったコンクリートがドラム内に付着して硬化するのを防ぐため、残渣を洗い流す必要があります。

ただし、現場では洗浄に大量の水を使えない場合があるほか、住宅地に近い場所では、環境汚染防止の観点から洗浄に使った水をそのまま排出できないこともあります。このため、現場で行える洗浄は仮洗浄にとどまるのが実情です。


住宅地に近い場所でのコンクリート打設

生コン工場に戻って完全に洗浄を行うまでの間、ドラム内での付着や硬化をいかに抑えるか。これが重要な課題となっていました。

お客様の課題

こうした課題に対応するため、ある建設機械部品メーカーでは、現場での仮洗浄に先立ち、ドラム内にコンクリートの硬化抑制剤を塗布する仕組みの開発に取り組んでいました。

当初は、市販のスプレーガンを用いてドラム内に薬液を吹き込む方法を検討していました。しかしドラム内は、らせん状のミキシングブレードが配置された複雑な構造のため、薬液を奥まで十分に行き渡らせることが困難でした。加えて、塗布ムラや液だれが生じやすく、薬液のロスが発生しやすい点も問題でした。


ミキシングブレードに遮られ、硬化抑制剤が奥まで行き渡らない

いけうちからのご提案

そこで、硬化抑制剤の塗布方法として精密スプレーノズルの使用を検討しました。まず、液にコンプレッサーエアーを混合して微細な霧を生成できる2流体ノズルを選定。さらに、建設現場で懸念される粉じん付着への対策として、目詰まりに強い外部混合型の「SETOJet」ノズルを採用しました。

SETOJetは広がりを抑えた噴射が可能なため、ドラム内のミキシングブレードに遮られにくく、回転軸に沿って奥まで噴霧を届けられます。


目詰まりに強い外部混合型2流体ノズル「SETOJet」|広がりを抑えた噴射が可能

加えて、ドラム内部まで深く挿入して噴霧できるよう、先端にノズルを取り付けたランスにスプレーガンを組み合わせ、薬液ボトルを備えた取り回しの良いガンユニットを構成しました

導入効果

シンプルな構成でありながら、短時間の作業でコンクリートの硬化を速やかに抑制できる機器の開発が実現しました。

微細な薬液の霧をエアーの力でドラム内部に行き渡らせることで、ブレードの表面はもちろん、陰になる部分にも硬化抑制剤を均一に塗布できるようになりました。また、少量の噴霧でも効果が得られるため、硬化抑制剤の使用量低減にもつながっています。

こうして塗布後の現場で行う仮洗浄において、コンクリートの硬化を抑制できる仕組みの開発が完了しました。


SETOJetノズルを搭載したランス付きガンユニットによる、硬化抑制剤の塗布

霧のいけうちの強み

本事例のように、標準品にはないユニット形状であっても、お客様のニーズに合わせた特注製作に対応しております。ご検討の際は、お気軽にお問い合わせください。

SDGsへの取り組み

本事例が貢献・関連するSDGs目標です。

6.安全な水とトイレを
世界中に
9.産業と技術革新の
基盤をつくろう
12.つくる責任
使う責任

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