[事例]採石場|スプレー角度可変型の扇形ノズルで粉じんの飛散を抑制、周囲環境の保全に貢献
[事例]消雪ノズル導入|角度・方向を調整可能な樹脂製の直進水流ノズルで、冬季の安全な道路通行を確保


この事例で使われている
ソリューション・製品
導入の決め手
噴射デモを実施し、ノズルの噴射性能と消雪効果をその場でご体感いただけたこと。
消雪ノズルのご相談
ある日、消雪設備の工事を請け負った道路工事会社様より、当社に「消雪ノズル」についてのご相談をいただきました。
消雪設備とは、冬季に地中や路肩に等間隔で設置されたノズルから地下水を噴射し、路面に積もった雪を融かすことで交通障害を防ぐ装置です。特に降雪量の多い地域では、安全かつ円滑な道路通行を確保するために欠かせないインフラのひとつとなっています。
今回ご相談いただいたノズルには、以下のような要件がありました。
- 路肩に設置したノズルから噴射される水が、道路全体に適度に拡がってばらまかれること。
- 万が一車両が接触した際にも、車体に大きな損傷を与えないよう、ノズルの材質は樹脂製であること。
- 傾斜のある道路や幅の異なる道路にも対応できるよう、噴射角度や方向を柔軟に調整できること。
いけうちからのご提案
ノズル選定
ご要件に対応するノズルとして、直進水流を噴射する「CPシリーズ」を選定しました。
水道圧程度の圧力でも、道路の反対側レーンまでしっかりと水が届く型番を採用しています。
広範囲に噴霧するタイプではないため、使用する地下水量を最小限に抑えられる点も大きな利点です。
このノズルにより、手前に落下した水は設置側レーンの積雪を融かし、遠くまで到達した水は反対車線の雪を溶かしながら、道路脇へと押し流すことが可能になりました。
左:直進水流ノズル「CPシリーズ」|右:消雪ノズルの噴射デモ(反対車線まで到達)
材質のカスタマイズ
CPシリーズの標準材質はステンレスですが、今回は車両との接触による車体損傷のリスクを軽減するため、お客様のご要望に応じてPVC(樹脂)製での製作をご提案しました。
ボールジョイントとの組み合わせ
当社のノズルアクセサリーには、噴射中でも噴射角度や方向を微調整できる自在継手「ボールジョイントUT」があります。
このUTにCPノズルを取り付けて納入することで、傾斜のある道路や幅の異なる道路にも柔軟に対応可能な、実用性の高い消雪ノズルユニットが完成しました。
左:自在接手「ボールジョイント UT」|右:UTに取り付けた直進水流噴射ノズルCP
導入効果
ご採用後、実際の使用現場でもご期待どおりの融雪効果が得られたことでご満足いただき、現在も設置箇所の追加にあわせてリピートでのご注文が続いています。
霧のいけうちのノズル技術は、冬季の道路インフラを支える現場において、確かな融雪効果と柔軟な設置対応力で貢献を続けています。