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[事例]下水処理場|目詰まり知らずのスプレーノズルと特注アダプターで消臭剤噴霧|安定運転を実現

いけうちのスプレーノズルは、さまざまな産業で幅広く利用されています。本事例では、製造ライン以外の施設、例えば浄水場、その急速ろ過池で使用されている表洗ノズルをご紹介します。浄水施設の運用効率向上に貢献する活用例をご覧ください。
浄水場は複数の処理池(槽)から構成されており、急速ろ過池はその一つです。以下のイラストは、一般的な浄水場における複数処理工程とそのフローを示しています。

急速ろ過池は、前段の凝集沈殿池で濁りが少なくなった水を砂や砂利を通してろ過し、水中の微細な濁りや異物を除去し、さらにきれいな水にする設備です。短時間で大量の水を効率よく処理できるのが特徴です。


表面洗浄(表洗)は、ろ過砂の表面に蓄積した汚れを効率的に洗い流す工程です。ろ過を続けると砂の表面に汚れが堆積し、ろ過能力が低下します。これを防ぐため、定期的にろ過砂を洗浄し、目詰まりを抑えます。
この表洗工程で使用されるのが「表洗ノズル」です。
ノズルは配管の先端に取り付けられ、水中で複数の噴射孔から放射状に直進ジェットを発生させます。これにより、ろ過砂の表面に付着した汚れを吹き飛ばして剥がし、汚れの蓄積を防ぎます。

表洗で浮かせた汚れは一時的に水中にとどまりますが、その後、逆流洗浄(逆洗)によって除去されます。逆洗では、水や空気を送り込み、表洗で浮遊させた汚れを含む池の中の水を池の外へ押し出して排出します。この工程を定期的に行うことで、ろ材のろ過能力が維持され、安定した運転が可能になります。
逆洗と組み合わせた適切な表洗は、ろ過池の長期的な安定運転を支える重要な要素です。
いけうちの表洗ノズルは、高い洗浄力でろ過砂表面の汚れを効果的に除去し、浄水施設の運用効率向上に貢献します。
表洗工程のさらなる効率化をお考えの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。最適な製品と技術をご提案いたします。