[事例]鋼板表面処理工程|特注エアーナイフの配置工夫で板幅変更時のエッジ部水切りに柔軟対応
[事例]冷間圧延工程|薄板酸洗ラインでの水切り:短尺エアーノズルへの切り替えで破損リスク激減


この事例で使われている
ソリューション・製品
導入の決め手
- 全長の短いノズルへ切り替えることで、薄板との距離を確保し、供給時に薄板がバタついてもノズルに接触せず、破損を防ぐことが可能になった。

お客様の課題
ある製鉄所様では、冷延工程の薄板酸洗ラインで、酸洗後の製品の水切りに当社のエアーノズルをご使用いただいていました。
しかし、供給される薄板がバタついてエアーノズルに接触し、ノズルが破損する事例が時折発生していました。ノズルが破損すると水切りが不十分となり、製品表面に錆が発生し、品質不良を招くリスクがありました。
この問題は多い時で3ヶ月に1回程度の頻度で発生しており、早急な解決が求められていました。こうした背景から、お客様は当社に解決策をご相談くださいました。
いけうちからのご提案
従来お使いのノズル「TF-F42」は全長が90mmでした。これに代わり、同じ噴射幅42mmを持ちながら、全長を35mmに抑えた新製品「TF-FS42」への切り替えをご提案しました。
この変更により、ノズルと薄板の間にさらに55mmの距離が確保されます。その結果、供給時に薄板がバタついてもノズルに接触する心配がなくなり、破損リスクを軽減できます。
導入効果
距離が多少長くなっても水切り性能に問題はなく、供給時に薄板がバタついてもノズルの破損が起こりにくくなりました。ラインを止めてのメンテナンスが不要となり、安定した操業が続いています。