[事例]冷間圧延工程|薄板酸洗ラインでの水切り:短尺エアーノズルへの切り替えで破損リスク激減
[事例]鋼板表面処理工程|特注エアーナイフの配置工夫で板幅変更時のエッジ部水切りに柔軟対応


この事例で使われている製品・ソリューション
- エアーノズル TAIFUJet(カスタム設計品)
導入の決め手
- エアーノズル特注設計品の配置を工夫し、鋼板表面処理工程での水切り不良を解消できたこと。。

お客様の課題
ある製鉄所様では、冷間圧延後の鋼板表面処理工程において、エッジワイピング(鋼板端部の水切り)を汎用エアーノズルで実施していました。
しかし、エアーノズルの取り付け位置が特定幅の鋼板両端を狙うように固定されていたため、供給される鋼板の幅が変わった際に十分な水切りができないという課題がありました。
たとえば、幅の狭い鋼板が流れてきた場合、両端のノズルが鋼板幅の外側を狙ってしまい、端部にエアーが当たらず、水切り不良が発生していました。
水切り不良が発生すると、表面にメッキの色むらが生じ、軽微な不良でも表面に水垢が残ってしまいます。この問題は多い時で週に5件程度発生しており、課題解決のために当社にご相談いただきました。
いけうちからのご提案
当社の標準エアーノズルの有効噴射幅は42mmですが、これを100mmに広げたカスタム品を設計しました。これにより、より広い水切り幅に対応可能となります。
さらに、この幅広ノズルを鋼板の流れ方向の複数箇所に、左右対称かつ異なる幅間隔で配置するレイアウトを提案しました。
このレイアウトでは、鋼板幅が広い場合は外側のノズルを、狭い場合は内側のノズルを使用することで、板幅が変更されても柔軟に対応できます。
導入効果
流れてくる鋼板の幅が変わっても、確実に水切りを行えるようになりました。これにより、水切り不良が激減し、安定した製品品質の維持に貢献しています。