
[インタビュー]和田牧場さま(酪農)|ミスト噴霧で乳牛の年間乳量を500kg/頭増加、乳房炎発生も抑制
この事例で使われている
ソリューション・製品
当社は三重県の津市と四日市市に牧場があり、合計で300頭ほどを飼育しています。近年全国的に夏場が暑くなっていますが、三重県もご多分に漏れず年々酷暑になってきており、どこも牛舎内の暑熱対策は大きな課題です。
現在、ここ四日市市の水沢牧場では主に乾乳牛を飼養しています。産前産後の母牛と仔牛がしばらくの間ここで過ごします。ご存知の通り産前には特にエネルギーが必要ですし、産後に栄養バランスが取れて初めて泌乳量も本来のものが出ます。また仔牛も一緒で、小さなときの食住環境が長期的な健康状態に影響します。
当時は牛舎温度が高止まりしており、夏バテ(食欲不振から体力不足)と、ピーク時の泌乳量低下が問題で環境改善が急務でした。

当社が冷房を具体的に検討し始めたのは2016年のことです(具体的な検討は前社長が行っていました)。社長同士の繋がりで鈴鹿市の近藤牧場さんから「いけうちの霧を導入することにした」という話を聞いて、初めて霧専門のメーカーがあることを知ったそうです。
ただ初めは大丈夫かな?というのが正直な感想だったようです。というのも三重県では過去に細霧冷房がブームになったことがあり多くの牧場が導入したのですが、牛床が濡れ乳房炎が多発し、また機器もすぐに詰まってダメになったので良い印象がなかったんですね。
ただそうは言っても暑熱対策は課題なので、近藤さんが導入された後ちょいちょい見学させていただいて、情報を教えて貰ったそうです。

結果、2016年のひと夏を越してみて近藤牧場さんでは冷房効果が抜群だったそうです。霧がとにかく細かく、濡れない。牛舎内の温度は数°C低下して、人の体感温度もかなり下がったそうです。うちも霧を検討することにしました。
さて話は変わり当社では翌2017年に水沢牧場に乾乳牛舎を新設します。ところがここにサシバエが大量発生してしまい、この対策も考える必要が出てしまいました。
その後いけうちさんに冷房の相談をするのですが、なんとサシバエにも効果が出ていると伺いました。近藤牧場さんや他の地域の牛舎や厩舎ではサシバエがあからさまに減っているようで、濡れない、サシバエにも効くのならもう決まりとなり、CoolPescon®CHを導入しました。

導入してみての感想ですが、まず牛舎内の温度が下がり飼育環境がかなり良くなりました。牛の夏バテというのがなくなりましたし、産後に体調が悪くなる牛もありませんでした。導入時に一番の懸念だった濡れも全くなく、ボタボタと少し水が垂れてくるというのもないので、水を使っているにも関わらず現場はとてもドライな状態が保てています。
また現在は10名の従業員がいるのですが、彼らも現場が涼しくなったことでとても喜んでくれました。職場が快適になって働きやすくなれば、その分牛を丁寧に見れるようになるため、これも導入効果になると思います。
サシバエに関しても効果覿面で、牛に近寄らなくなりました。想像ではありますが、やはり他の牧場でも言われているように霧が羽根に付着すると飛行できなくなるため、霧を嫌って近付けなくなっている?のではないかと思います。結局、検討時に少し悩んだものの、CoolPescon®CHで大正解でした。




デザミス株式会社と共同開発したオプション機器。
また今回U-motionとCoolPescon®CHを連携させることができるデバイスを開発されたそうで、うちでも試用してみることにしました。まだこれからの製品だそうですが、例えば霧を出すためのポンプに何かトラブルが起こるかも?といった兆候が前もって発見できるとか、1頭ごと(または牛群)の活動とCoolPescon®CHを稼働させた際の温湿度データをマッピングすることで、牧場運営・経営を最適化したり、遠隔操作やAIを使った自動化などへの展開など、非常に幅広い用途が期待できます。ぜひ安価にお願いしますね!

IoTデバイスを設置することでU-motionと連携可能、噴霧情報などがPC画面などで確認できるように
現在連携可能なデータ:



本事例が貢献・関連するSDGs目標。