丸尾牧場②(酪農)|濡れない霧冷房でヒートストレス軽減、廃用牛ゼロと搾乳量増加を実現
和田牧場(酪農)|ミスト噴霧で乳牛の年間乳量を500kg/頭増加、乳房炎発生も抑制
ユーザー紹介
栃木県那須塩原市で経産牛120頭、育成牛90頭を飼育されている酪農家さまです。和田様2010年に代表となられ、以前から行われていた牛群交配による品種改良と、自給飼料用の耕作地拡大や先端設備への機器更新、また飼育頭数の拡大など、多くの改革を推進されています。1頭1頭の個体を大切にし、牛群の管理能力を高め、良い環境を与えられるよう日々務められています。
導入事例インタビュー|和田牧場 代表 和田 泰様
「健康に育てることが第一、牛乳を得るのはその次。牛がうちで良かったと思えるような牧場を目指しています。 」
この事例で使われている
ソリューション・製品
熱中症対策を検討するきっかけ
このあたりも昔と比べてだいぶ暑くなってきていています。今まで夏は暑いのが当たり前と考えていたけど、そうも言っていられなくなりました。
牛にとっては相対的な温度がストレスになっていて、25℃を超えるともう暑さを感じてくるみたい。西日本でも気温が高くなっていることから、段階を踏んで将来ここももっと上がるだろうなと予想してます。
そんなときに酪農雑誌でCoolPescon®CHを知りました。細霧冷房で聞いていた水垂れや床の濡れもなさそうで、西日本で実績があったのも好印象だったので早々に営業の方にコンタクトを取りました。
CoolPescon®CHは本当に濡れない
雑誌では導入した人の意見として濡れなんかの問題はなかったと書いてあったけど、実際のところは細霧冷房のように間引いたり、間欠運転をするなりして何かコントロールしないといけないんだろうなと、リスクはあるだろうなと思ってました。
今回導入にあたって、一緒にインバーター制御ができるファンも付けたので、送風量を増やして乾きやすくしようか?といった案もあったんですよ。ところが、実際CoolPescon®CHを入れてみるとそういったことがない。霧質がとても細かく繊細なので、濡れるということが全くなかったですね。
導入効果
導入後は朝8時から夜7時まで、気温が27℃以上になると稼働するように設定しています。
検定成績表(牛群成績)によると、2017年は導入前と比較して年間乳量が経産牛1頭あたり500kg程増加してます。現在の乳価が110円/kgで、経産牛は110頭なのでこれを単純計算すると年間605万円増えているという数字になりますね。
これは年間成績だし、同時にファンも更新したから単純な比較にはならないんだけど、夏に牛の食いが良かったし発情の出も良い。産後の事故もなくて、乳量は減らなかったし乳房炎にもかからなかった。目的だった熱中症対策に十分効果を発揮してくれてると考えてます。導入後は周りの牧場の方も見に来てくれて、みんな良いな~という感触で非常に好評ですよ。
今後について
昨年は冷夏だったというのもあって、本格稼動は今年からだと考えてます。暑くなればなるほど効果が出るので、今夏の稼動を楽しみにしてます。
刺しバエ対策に、薬液散布ができれば良いなと考えています。そういった製品もあるとのことで、また相談させてもらおうと思ってます。今後もよろしくお願いしますね。