技術情報

株式会社 箸荷牧場 さま

ユーザー紹介

“牛の5つ星ホテルを目指す” を目標とする箸荷牧場にとって牛は大切なお客様。「最高の食事をご提供し、最高の部屋をご用意し、最高のベッドでぐっすり眠っていただく。そしてその対価として牛乳をいただいているんです」そう語る代表取締役 今中様は、お客様である牛のため、より多くの対価をいただくため、新しい技術を積極的に導入し、常に “サービス向上・お客様満足度向上” に努めておられます。

導入事例インタビュー|株式会社箸荷牧場 代表取締役 今中 克憲 様
「牛床が濡れないので堆肥処理に困らない。最先端換気システムとの相乗効果にも期待です。」

この事例で使われている
ソリューション・製品

最先端換気システムと新たな課題

数年前、当牧場が日本で初めてハイブリッド換気システム(以下HB換気)というアメリカの最先端技術を導入しました。 これは温度、湿度、照度といった環境条件から、牛舎内の大型ファンの稼働台数や風速を完全にコンピューター制御するものです。

このHB換気で夏季は1時間に4回、牛舎全体の空気を入れ替えて泌乳期の牛に十分な酸素を与えるとともに、牛の体に間断なく風を当て、ヒートストレスを低減させることが可能となりました。

このように良い効果が得られた一方で、HB換気導入済の新牛舎と、乾乳期を迎えた牛が移動する未導入の旧牛舎の環境差が新たな課題になりました。 新牛舎の快適さを覚えた牛が従来の環境で夏を迎えると、深刻なストレスになる恐れが出てきたのです。

10μmの霧で牛床を濡らさず冷房

重要になるのはやはり熱暑対策、それと刺しバエの忌避行動で牛が1か所に集まって、さらにストレスを感じないようにすることでした。

まず冷房の方法を色々検討しましたが、費用対効果の面で霧の気化熱を利用した冷房が良いという結論に達しました。

ただ条件は牛床を濡らさないこと。 牛床が濡れると不衛生だし、堆肥の処理に困りますからね。

実はHB換気にも霧が出るノズルが付いたタイプがありました。 有効性を検証するためにひとまず霧が出ないタイプを導入しましたが、そのとき聞いた話だと、10μmくらいの霧なら冷房効果も高く、周りを濡らさないとのこと。

そこでまたアメリカからノズルを輸入しようかと思ったのですが、ファンと違いノズルやポンプはアフターフォローがスムーズな方が良い。

エアーを使わずに10μmをクリアできる高品質なノズルにポイントに絞って国内を探したところ、いけうちさんのCoolPescon®CHに辿り着きました。

平均5℃、最大13℃の冷房効果

CoolPescon®CHの冷房効果ですが、8月の検証では平均5℃、最大で13℃の温度低下という非常に良い結果が出ています。

牛床の濡れに関してもまったく問題なく使えています。 以前細霧冷房を使ったときは、牛床がべちゃべちゃになりましたが、霧のサイズが違うだけでこんなに違うのかという感想です。

刺しバエ対策に関しては精密な検証ができていませんが、体感としては例年よりも牛のかたまりができていなかったように思います。

換気システムとの相乗効果に期待

次の夏までにはHB換気を導入した新牛舎にもCoolPescon®CHを導入する予定です。 HB換気だけでも夏季の乳量低減防止効果がありましたが、さらなる相乗効果を期待しています。

ほかにも種付け牛舎、育成牛舎などにも段階的にCoolPescon®CHを導入していく予定でいます。

牛舎の環境向上のためにまだまだできることはあると思います。これからも積極的に新しい技術の導入に取り組んでいくつもりです。

お問い合わせ

この記事に関するお問い合わせ、
資料のご請求はこちら

0120-997-084

営業日9:00~17:00(平日)

関連記事

FAQ

よくあるご質問をまとめた専用サイトです。

FAQサイトへ

お問い合わせ

こちらからお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら