技術情報

株式会社 丸尾牧場 さま①

ユーザー紹介

市内唯一の酪農家として乳牛120頭を飼育。「快適な牛舎での牛づくり」「牛に腹一杯食べさせる草づくり」「排せつ物の適正処理による地域づくり」の3づくりに取り組むことで「地域社会と結びついた酪農」を実践されており、その安定した酪農経営、地域との共生が評価され、2012年には全国農業コンクールで名誉賞に輝かれました。

導入事例インタビュー|株式会社丸尾牧場 代表取締役 丸尾 建城 様、丸尾 建治 様
「品質の向上に結び付くと思ったものは必ず一度やってみる。やってみなければ前進もなく、ただ停滞するだけ。」

この事例で使われている
ソリューション・製品

濡れない霧の冷房装置

数年前の夏に、細かな霧を使って店舗前を冷房する装置を見かけました。

近くに寄ってみると、気化熱で周囲よりも明らかに涼しく、しかも手や衣服が濡れませんでした。

その時、この技術は牛舎にもうまく活用できるのではないかと考えたのです。

そして2014年初夏、光都農業改良普及センターの方からCoolPescon®CHの実演動画を見せてもらった後、(株)いけうちさんに牧場での実演を依頼、再び濡れない霧を体感することで牛舎への導入を決意。 同年9月に設置しました。

対処法ではなく予防法に評価

従来の細霧冷房装置は、上がってしまった牛の体温を濡らして冷やす対処法。牛床も濡れてしまうため、細菌繁殖による乳房炎の心配がありました。

CoolPescon®CHが画期的だったのは、牛の周囲の空気を冷やすという予防法だったこと。

牛体・牛床を濡らさず、温湿度センサーによる自動制御で過剰な噴霧を防ぎ、牛舎を冷房できる点を評価しています。

夏季の搾乳量回復、受胎率向上

2014年の試験運転でも牛体・牛床はもちろん、周りの設備も濡らすことなく周辺温度が3~5℃低下することを確認しました。
2015年5月以降の本格運転により、牛の熱暑ストレスを緩和して食欲増進を図ることで、例年1~2割減少する夏季の搾乳量回復に期待しています。

もう一つの期待は、搾乳量と同じく夏季に低下する受胎率の向上にあります。

毎月コンスタントに受胎させ、1年を通して一定の乳量を維持することが酪農家の理想ですが、熱暑による食欲不振や体力低下などで発情周期が乱れ、本来の受胎時期から遅れるケースが多く、次年度の乳量バランスが崩れてしまいます。

この問題を緩和できればCoolPescon®CHの大きな成果と言えるでしょう。

牛体を濡らさずに冷房するので、細霧冷房に比べて、乳房炎の心配もあまりありません。
そうやって夏季の周産期病の発生を防ぎ、療養牛の頭数を減らすことができれば、それだけでこの装置の導入費用はペイできてしまいます※。
このような牛の熱暑ストレスによるトラブルは他の牧場でも感じておられるのではないでしょうか。

※施設規模により導入費用は異なります。

今後の酪農経営について

県内の酪農家戸数は年々減少していますが、そのような状況だからこそ、生産性を高め、品質の向上に結び付くと思ったものは必ず一度やってみようと考えています。やってみなければ前進もなく、ただ停滞するだけです。

これからも新しい技術に目を向け、より良い飼育環境を研究していきます。

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