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[事例]製鉄所・鋼板表面処理|異物除去機能付きスプレーヘッダーで定修時のメンテナンス作業負荷を軽減
この事例で使われている
ソリューション・製品

製鉄所の鋼板表面処理工程には、連続酸洗ライン(CPL)、連続焼鈍ライン(CAL)、連続溶融亜鉛メッキライン(CGL)などがあり、これらの工程ではスケール除去のための水洗、アルカリ脱脂、次工程への液の持ち込み防止、鋼板表面の乾燥防止などの目的で、スプレーノズルが広く活用されています。
このような工程では、複数のスプレーノズルを1本のパイプに搭載し、ラインの幅方向に配置することで、鋼板全体を均一にカバーするスプレーヘッダーとして使用するのが一般的です。

CPLやCAL、CGL工程において、スプレーヘッダーは狭い場所や薬液を扱う危険な箇所付近に設置されているうえ、通常2メートル前後の長さがあるため、メンテナンス時の取り外し作業に大きな負荷がかかります。
さらに、多くの工場では循環水(工水)を使用して水洗しており、工水に含まれる異物の堆積や、薬液噴霧時の成分析出によるノズルの目詰まりも頻繁に発生します。この問題を放置すると、洗浄や表面処理のムラにつながり、品質の低下を招く恐れがあります。
目詰まりを解消するには、ノズルをヘッダーから取り外し、新品に交換する必要がありますが、この作業も大きな負担となっています。
異物除去機能付きスプレーヘッダー 「BRASIKan(ブラシカン)」 をご紹介します。

この製品は、ノズル清掃ブラシを内蔵した異物除去機能付きスプレーヘッダーです。通常時は、扇形スプレーによる連続水洗リンスや薬液の噴霧を行います。

しかし、ヘッダー内部でノズルの液流入口に異物が堆積し目詰まりが発生した際には、ヘッダー外部のハンドルを回すだけでブラシが回転し、異物を除去できます。同時にフラッシュバルブが開き、除去した異物をドレンとして排出する仕組みになっています。


ブラシがノズルの液流入口を清掃 (左) | 異物をドレンとして排出 (右)
ノズル、ヘッダー、内蔵ブラシともに、水洗リンス用だけでなく、酸性やアルカリ性の液体噴霧にも対応可能な材質を取り揃えています。 詳しくは営業担当までお問い合わせください。
自動洗浄機能付きスプレーヘッダーについては、別の機会にご紹介いたします。