[事例]プレス加工における潤滑油スプレー|オン・オフ制御による極少量パルススプレーで消費量削減
[事例]冷間圧延コイルの巻き直し(リコイリング)工程における防錆油の少量・広範囲・均一塗布


この事例で使われている
ソリューション・製品
導入の決め手
- 少量の防錆油を広範囲に、ムラなく塗布できるスプレーノズルを選定できたこと。

リコイリングとは
リコイリングとは、冷間圧延を経た鋼板コイルをいったん解き、巻き癖の調整、防錆油の塗布といった表面処理、外観検査、幅のトリミング、重量や長さの調整などを行いながら再び巻き直す工程です。
次工程や出荷先の要望に応じた形状に整えることを目的としています。
冷間圧延を経た鋼板コイル
リコイリング装置
お客様の課題
リコイリング工程で防錆油を塗布するのは、リコイル後の製品を長期間保管する際に発生しやすい錆を防ぐためです。
しかし、たっぷり塗布すればよいというものではありません。量が多すぎるとムラが生じやすくなり、後の亜鉛メッキや塗装の工程で、防錆剤の濃淡による表面処理ムラが発生し製品不良を招く恐れがあります。
さらに、油を過剰に使用すればコストも膨らんでしまうという課題も抱えていました。
いけうちからのご提案
少量の油を広範囲にムラなく塗布……その課題、いけうちの小型2流体スプレーノズル「CBIMV」が解決します。
小型2流体スプレーノズル BIMV
シリーズ中で最も広い噴霧角度を持つ型番では、110°の噴霧が可能で、標準条件下における最小噴霧量は2.3L/h。
コンプレッサーエアーと混合して噴霧することで、防錆油は微細な粒子となり、鋼板全体に均一に行き渡ります。塗布ムラの心配もありません。
導入効果
少量の防錆油を広範囲にムラなく塗布することに成功。
錆の発生を抑えるとともに、コストの増加も防ぐことができました。
いけうちのノズルは今日も、製鉄所における安定した品質の維持とコスト抑制に貢献しています。