技術情報

[事例]デジタル印刷に最適な湿度環境を実現|ニューメキシコ州印刷工場が選んだ加湿ソリューション

この事例で使われている
ソリューション・製品

お客様について

アメリカ南西部に位置するニューメキシコ州。その州都サンタフェにあるState Printing and Graphic Design Services(SPGDS) は州が運営する印刷工場で、行政文書や広報物など幅広い印刷物の制作を担っています。

お客様の課題

サンタフェは標高約2,200メートルの高地にあり、夏は比較的涼しく冬には雪も降ります。しかし年間を通じて湿度が低く、特に冬場の日中には相対湿度が10%前後にまで下がることも珍しくありません。こうした気候条件は印刷現場にも大きな負担を与え、静電気の発生や用紙の収縮による給紙・排紙の乱れが起こりやすく、品質や効率に深刻な悪影響を及ぼします。

SPGDSも例外ではなく、この課題に苦しんでいました。同社が所有するリコー製デジタル印刷機は高性能に設計されていますが、その性能を十分に発揮するには安定した湿度環境の確保が不可欠でした。そこで市販の加湿器を2台購入しましたが、1日2回、4つの給水タンクに水を補給する手間がかかるうえ、湿度が15%を超えることはほとんどなかったといいます。


  

市販の加湿器2台・タンク4つ、一日に2回水補給の手間

「これは使い物にならない。もっと確かなソリューションを探さなければ」――そう考えたダイレクターのロブ・ニューリン氏は、印刷業界の展示会へ足を運んだのです。

いけうちからのご提案

西隣のネバダ州で開催された展示会場で、当社のブース前に立ち寄ったロブ氏。コンパクトなボディながら力強く霧を噴き出す加湿器らしき製品を目にした瞬間、「これだ」とつぶやいたそうです。これが、いけうちの「ドライフォグ加湿器 AKIMist®-E(アキミスト)」との出会いでした。

均一で微細な粒子は床や製品を濡らさず瞬時に蒸発し周囲の湿度を上げる。さらに制御機器と組み合わせれば、設定した湿度を安定して維持できる自動運転も行えます。こうした説明を受けたロブ氏は、「これなら人手をかけずに最適な湿度管理が実現できる」と確信しました。

その後、施設管理チームがシステムを設置し、そこに既設の軟水器と逆浸透膜(RO)純水装置を組み合わせます。これで不純物を取り除いた水を安定してドライフォグ加湿器に供給できるようになりました。

こうして湿度制御システムが稼働を開始しました。

導入効果

システム導入後、印刷室の相対湿度は50〜55%に安定し、印刷工程に最適な環境を維持できるようになりました。その結果、静電気や用紙収縮といった環境要因による品質不良や工程トラブルは大幅に減少。さらに、毎日欠かせなかった給水作業が不要となり、作業負担の軽減と生産効率の大幅な向上が実現したのです。

お客様への感謝(いけうちUSAより)

このたび当社製品をご導入いただき、さらに導入体験を快く共有してくださった State Printing and Graphic Design Services の皆さまに、心より感謝申し上げます。ニューメキシコ州における高品質な印刷事業を支える一助となれたことを、大変光栄に思っております。
霧のいけうちは、これからも独自の霧の技術を駆使し、お客様に最適な湿度環境を提供し続けてまいります。


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