技術情報

[インタビュー]ルックス電子さま|基盤実装工程|安定した湿度管理でSMT・クリームはんだ印刷の品質向上・静電破壊防止・顧客の信頼を獲得

ユーザー紹介

ルックス電子様は、電子機器の製造加工を手掛ける電子部品メーカー。表面実装から後工程、完成品までの一貫生産体制を確立し、通信機器、車載関連、産業機器など多岐にわたる分野で事業を展開。
「智恵と熱意」を社是に掲げ、最先端の実装技術を駆使した高品質なモノづくりに取り組んでいます。

インタビュー:製造部 次長 西谷 光男 様

この事例で使われている
ソリューション・製品

  • どの製品がいいのかわからない
  • 全部でいくらになるのか知りたい
  • まず何をすればいいの?
  • なんでもご相談ください

当記事は動画でご覧いただくことができます。

品質向上のために工場の湿度管理に着目

本社での導入当時、電子機器業界では静電気による電子部品破壊のリスクや、SMTの要であるクリームはんだの印刷品質に対する課題を抱えており、いかに工場の湿度を保つかということに着目し、いけうちさんのドライフォグ加湿システム「AirAKI」の導入が良いのではないかという話が進みました。

はんだペーストの温度と印刷機内の湿度を一定に

静電気については、人体アースや導電床など、対策を十分に行っておりますが、湿度が20~30%になると表面電位などの瞬間的な静電気の発生が高くなり、電子部品破壊の可能性が問題視されております。

クリームはんだ印刷においては、「はんだペーストの温度」と「印刷機内の湿度」を一定にすることで、印刷品質の向上に寄与します。温度は空調を工夫することで管理することができましたが、湿度の管理については非常に難しい課題となっていました。

湿度を45%前後に推移させ、静電気の発生を抑制できた

AirAKIの導入によって、湿度を45%前後に推移できるようになり静電気の発生を抑えることができました。
湿度を一定に保つことで修理コストの削減に繋がっています。また、クリームはんだ印刷の品質向上がすべてのラインに展開されることで、お客様から高い信頼を得ることができました。

同様の湿度管理を行うため、第二工場にも展開

本社の実績がありましたので、第二工場の稼働が決定した時点でドライフォグの導入は必須事項になっていました。
新しい工場でも同様の湿度管理を行うことはお客様への信頼獲得にもつながりますし、何より製品品質の安定のためには欠かせない設備として導入を決定しました。

  • どの製品がいいのかわからない
  • 全部でいくらになるのか知りたい
  • まず何をすればいいの?
  • なんでもご相談ください

AirAKIの導入によって、電気代をかなり抑えることができました

AirAKIの導入以前は、工場内の湿度を上げるために大型の加湿機能付きの空調機を使用していました。
しかし、電気や水をかなり使用する割に湿度があまり上がらず非常に非効率な状態でした。

AirAKIの導入によって、電気代はかなり抑えることができました。
以前の空調機を撤去する分、新しくエアコンを設置する必要はありましたが、それを考慮しても明らかに電気代は非常に下がったという形です。

新たに第二工場に導入した新型タイプでは、噴霧を二段階に制御できるようになり、できるだけ少ない水やエアーの量で湿度を安定させることができています。結果、水やコンプレッサーにかかる電気代の節約にもなりました。また、純水を使用することで設備への影響がなく湿度を保つことができています。


▲ 二段階制御のようす。(写真左)1段階30%R.H.設定、(写真右)2段階45%R.H.設定
  工場内の湿度に対して噴霧圧力を自動で切り替え。設定により更に細かい制御も可能です。

ノズルの交換もほとんど必要がないので、メンテナンスフリーと言っても問題ない

導入にあたっては導入コスト、センサーの位置、工場のどこに配置するのが適正かなど、多くの内容を決定する必要がありますが、いけうちさんのサポートが充実しており、大きなトラブルなく設置できました。導入にあたって、取付けする天井の状態、噴き出しの方向、障害物などには注意が必要になります。

ドライフォグ自体には特にトラブルもなく、ノズルの交換もほとんど必要がないので、メンテナンスフリーと言っても問題ないレベルです。浄水装置については、定期的な交換などが必要ですので、運用にかかる経費として計上しておいた方がいいと思います。

適切な湿度管理で健康的な職場に!従業員の感染リスクを軽減

インフルエンザなどのウイルス感染が導入前に比べると少なくなったような傾向があり作業者の休みによる稼働ロスや人員調整が少なくなったかと思います。会社内以外で感染する場合もあるので、あくまで社員同士ではうつりにくくなったのではないかな、という体感的なところではありますが、副次的な効果かなと思います。

AirAKIの導入を終えて

AirAKI導入前の加湿機能がついている空調設備は湿度を制御しようとしても45%になんて全く上がらないという状態だったので、目標湿度で安定させることができるというのが導入の一番大きな理由です。湿度がしっかり制御されるというところではドライフォグが一番いいです。

本社工場をお客様が見学されたときに弊社の強みの一つとして紹介しておりますので、他の工場に行ったときに「ここはやらないの?」という形にならないよう、ルックス電子全体で統一した環境管理を目指し、今後も工場や工程が拡充した場合には加湿制御装置導入の検討を実施していきたいと思います。

製造環境が目まぐるしく変わる中、弊社では今後もお客様の要望に沿えるために、DX化やビッグデータの活用など、効率化や生産性向上などの改善を推進していきたいと考えております。

お問い合わせ

この記事に関するお問い合わせ、
資料のご請求はこちら

0120-997-084

営業日9:00~17:00(平日)

関連記事

FAQ

よくあるご質問をまとめた専用サイトです。

FAQサイトへ

お問い合わせ

こちらからお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら