技術情報

[インタビュー]井出農園(トマト)|栽培ハウス内の高温対策と自動散布を実現、作物品質と収量を向上

ユーザー紹介

神奈川県藤沢市でトマトを生産されている農家さまです。2,400㎡(約800坪)、軒高約4.5m、天井高さ約7.8mのハウスで、温湿度をもとにした飽差制御による栽培を行われています。生産されるトマトは学校給食にも採用されるなど、収量に優れるだけでなく、品質と安全性も高い評価を受けられています。今回、井出様にCoolPescon®導入経緯と使用効果についてインタビューを行いました。

導入事例インタビュー|井出農園 代表 井出 茂康 様
「“目に見えないような霧”を導入してから作物の勢いが違う。散布作業も自動化でき、年間412時間が削減できました。」

この事例で使われている
ソリューション・製品

システム導入のきっかけ

ここ神奈川も夏は暑くて、特に育苗作業が猛暑の時期と重なって大変なので冷房を検討していました。また、うちのハウスは高さがあるのでクーラーでは冷え切らないだろうと考え、細霧冷房を探しました。

ただ、霧が粗いと葉っぱが濡れる、水溜りができるという問題が出ます。悩んでいたところ、展示会でいけうちの目に見えないような霧に触れ、とても良いなと目を付けました。この微霧という霧は濡れないし、調整すれば完全に蒸発しますからね。

新機能が付き、価格もリーズナブルに

ずいぶん前からスプレーノズルはいけうちの物を使っていました。だから展示会で見たCoolBIM®という製品もすぐに見積りをお願いしたんですが、当時はまだ高くて。

しばらくして、2016年に薬液散布機能を追加したタイプが出ましたと案内を貰いました。価格も安くなっており、ずっと狙っていたところがようやく落ち着いてくれたなと。その後はすぐに導入に進みました。

導入効果

導入後は、春と秋は9時から14時まで、夏は温度が上がる前の7時から、14時まで稼働させてます。

冷房効果は数値取りをしていないので何℃とは言えないですが、非常に涼しいです。体感になりますが真夏の、定植直後でも涼が取れるのは今までと全く違いますね。労務管理面で非常に良くて、良い職場環境を作ることでトマトにも還元されると思います。またトマトにとっても温湿度が良くなったので勢いが変わりました。根の張りや葉の色が断然良くなっています。

もう一つ、薬液散布について。今までは午前中、虫を洗い流すようにびしゃびしゃと濡らし夕方までかけて乾かすというやり方でした。CoolPescon®でも同じように設定した所、霧が細かいのでハウス内の上昇気流に乗ってしまい、下の方にかからないんですよ。悩みましたが、実は夕方散布すれば非常にうまくいく。ハウス内が真っ白になるくらい霧が積り、効果が出ますね。完全蒸発するので水気が残らず夜間も濡れないですし。

人手で大体6時間かかるんですが、CoolPescon®は1時間、しかも自動で撒き終わる。薬液散布は月1~2回、葉面散布は週1回するので、年間だと412時間、単純計算ですが削減できることになります。収量自体も以前と比べ7~8%増加していて、効果があります。

今後について

昨年は冬場使っていなかったんですが、今思うと加湿として稼働させれば良かったと思います。今年はぜひ使ってみたいですね。

今後の要望ですが、トマトの生長に合わせて霧の出る位置や高さを微調整できればもっと良くなると思います。ぜひ開発を検討ください。これからも引き続きよろしくお願いします。

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