
[事例]LPガス充填所|従業員を暑熱から守れ!夏の過酷な重労働を支える屋外ミスト冷房
この事例で使われている
ソリューション・製品
ある自動車メーカーでは、キャリアカーへ新車を積み込む完成車積載ヤードにおける熱中症対策が課題となっていました。その後、対策を義務付ける規則が施行され、対応の優先度が一気に高まったのです。
大規模なヤードでは、1日に100便を超えるキャリアカーが発着し、数百台の車両を扱います。現場には車両台数を上回るドライバーや積載補助スタッフが出入りしており、熱中症対策の導入が急務でした。しかし屋外という環境特性から空調設備の設置は現実的ではありません。設備担当責任者さまは有効策を模索しながらも、決定打を見いだせずにいました。

そうしたなか、街中で見かけるミストがヒントになりました。霧を活用すれば、広い完成車ヤードでも熱中症対策ができるのではないか――。その可能性を確かめるべく、当社「霧のいけうち」へご相談いただきました。

当社営業担当者は複数のヤードを訪問して調査し、積載作業エリアの形態に応じて2通りのシステムをご提案しました。
① 屋根のある作業エリアを備えたヤード
1つ目は、キャリアカーが乗り入れ可能な屋根付きの作業エリアを備えたヤードです。日差しは遮られるものの、屋根からの輻射熱により、体感的には過酷な作業環境となりがちでした。

屋根のある積載エリア
この現場では、配管に複数のスプレーノズルを取り付けた「ノズルヘッダー」を屋根の梁に設置し、作業エリア直下へ噴霧する「涼霧システム」をご提案しました。霧の気化熱によって周囲の空気を冷却し、気温を下げる冷房効果を活用しています。

涼霧システム:スプレーノズルヘッダーから真下に噴霧
② 屋根のない作業エリアを含むヤード
2つ目は、積載作業エリアに屋根はないものの、近くに日よけ付きの機器設置スペースを設けられるヤードです。

屋根のない積載エリア

日よけ付きの機器設置スペース
この現場向けには、リング状のスプレーノズルヘッダーを搭載した備えた大型ミストファンを2台設置し、霧を風に乗せて作業エリアまで届けるシステム「CLJ-Dome」をご提案しました。キャリアカーが乗り入れできる高さの屋根付きエリアを新設せずとも、日よけ付きの設置スペースを確保して運用できる方式です。

CLJ-Dome:大型ファンの送風で霧を作業エリアへ届ける
両システムともデモンストレーションを通じて、現場責任者やキャリアカードライバー、積載補助スタッフの皆さまに冷房効果を体感いただき、導入にご納得をいただきました。
スプレーノズル
「涼霧システム」「CLJ-Dome」ともに、離れた場所から噴霧しても霧が確実に届く性能を備えたミスト冷房専用ノズルを採用しています。数十ミクロンの微細な霧は速やかに蒸発し、その気化熱によって周囲の気温を下げます。

ミスト冷房専用ノズル:数十ミクロンの微細な霧が速やかに蒸発し、周囲の気温を下げる
涼霧システム
涼霧システムは、ノズルヘッダーを中心とした噴霧ユニット、水道水に高圧をかけてミスト化するポンプユニット、それらを接続する継手ユニット、さらに外気条件を感知して噴霧をコントロールする制御ユニットで構成されています。

涼霧システム:噴霧ユニット・ポンプユニット・継手ユニット・制御ユニットで構成
CLJ-Dome
CLJ-Domeはリング状のスプレーノズルヘッダーを搭載した大型ファン、ポンプユニット、制御ユニットで構成されています。

CLJ-Dome:リング状のノズルヘッダーを搭載した大型ファン・ポンプユニット・制御ユニットで構成

リング状のノズルヘッダーを搭載した大型ミストファン

両ヤードの現場からは、「体感温度が5℃ほど下がったように感じる」「実効性のある熱中症対策だ」といった声が寄せられました。本事例がメーカー社内で共有されたことを受け、他の完成車ヤードにも導入が広がっています。
年々夏場の外気温が上昇するなか、霧のいけうちはミスト冷房システムを通じて、今夏も安全・安心な物流オペレーションと熱中症対策に貢献していきます。