[事例]石炭貯蔵所での粉塵対策|微細な霧を使った浮遊粉塵の沈降・飛散抑制で環境改善に貢献
[事例]採石場|スプレー角度可変型の扇形ノズルで粉じんの飛散を抑制、周囲環境の保全に貢献


この事例で使われている製品・ソリューション
導入の決め手
- 現場で複数のスプレーノズルを比較テストし、最適なタイプを選定できたこと。
お客様の課題
ある採石場では、ストックヤードから発生する粉じん対策に悩まされていました。
散水車の運用や防塵ネットの設置といった手段も講じていたものの、効果は限定的。漏れ出たダストが構内道路に堆積し、車両の通過のたびに再び舞い上がって風に乗り、場外へと飛散していました。近隣住民からの苦情も少なくなかったと聞いています。
ストックヤードからの粉じんが道路に堆積、車両通過のたびに舞い上がり、場外に飛散
散水車や防塵ネットで対策も、効果は限定的
飛散そのものを抑える手段として、スプレーノズルを用いた自動散水設備の導入を検討されたお客様は、最適なノズルを選定してほしいと、当社にご相談くださいました。
いけうちからのご提案
複数種類のノズルを現場に持ち込み、繰り返しテストを実施。その結果、採用をご提案したのが、ステンレス製の扇形ノズル「VVP」とボールジョイント「UT」の組み合わせでした。
VVPは、薄い水膜状のスプレーを扇形に広げ、網を投げかけるように対象範囲を広く覆うことができます。そのため、必要な箇所を効果的に潤しつつ、水を無駄にまき散らすことはありません。
さらに、UTのボール部にVVPをねじ込むことで、噴霧の方向や角度の微調整が可能になり、設置後も現場の状況に応じた柔軟な運用が行えます。
左:扇形ノズル VVP|右:ノズル取り付け用ボールジョイント UT
導入効果
自動散水設備の導入により、ついに粉じんの飛散を抑えることに成功しました。扇形スプレーを使用しているため、必要以上に水を消費することもありません。風の強さや風向きに左右されることがなくなり、近隣住民からの苦情も大きく減少したと伺っています。