
[事例]廃棄物処理施設の防火対策|保護キャップ付きスプレーノズルで散水消火設備の保全を強化
この事例で使われている
ソリューション・製品
ある産業廃棄物処理施設では、廃棄物を搬送するコンベアから発生する粉じん対策が課題となっていました。

廃棄物を搬送するコンベアから発生する粉じん
この施設では、細かく粉砕した廃棄物からの粉じん発生を抑制するため、コンベア幅方向の中央に1流体スプレーノズル※を設置し、扇状に噴霧していました。搬送物がコンベアの動きに合わせて噴霧域を通過し、その表面を湿らせることで粉じんの飛散を抑える仕組みです。
※ポンプ等で加圧した液体をノズル内で微粒化し、スプレーとして噴出するノズル。

コンベア幅方向の中央に1流体スプレーノズルを設置し、扇状に噴霧
しかし、ポンプ圧の不足によりスプレーの液滴は粗く、噴霧の広がりも不十分で、コンベア全面を十分にカバーしていない状態でした。さらに、周囲から飛来する粉じんがノズルの噴孔部に付着して目詰まりが頻発し、週1回の清掃を余儀なくされていました。

ポンプ圧不足で噴霧の広がりが不十分、コンベア全面をカバーできず
ご相談を受けた当社営業担当者が最初に検討したのは、ポンプの吐出圧を上げる方法です。圧力を高めれば液滴は細かくなり、噴霧の広がりも一定程度は期待できます。
一方で、粉じん付着によるノズルの目詰まり抑制という観点では決め手に欠けます。加えて、供給配管の耐圧によっては配管工事が必要となる可能性もあり、この方法だけでは十分な解決策になりにくいと判断。別の選択肢を検討することとしました。
提案したのが、水にエアーを混合して微粒化し噴霧する2流体ノズル「BIMV」への置き換えです。エアーの力によって噴霧に十分な広がりが生まれ、コンベア全面を均一にカバーできます。さらに、外部から粉じんが付着しても、エアーが噴孔部の粉じんを吹き飛ばすため、目詰まりが起こりにくい点も特長です。

2流体スプレーノズル「BIMV」
幸い近くにコンプレッサーエアーの取り出し口があり、ノズルの交換とチューブ接続程度の作業で対応可能な環境でした。ランニングコストは多少上がるものの、粉じん対策と目詰まり対策の両立が見込めることから、導入が決定しました。
「BIMV」に置き換えた結果、従来と同じポンプ吐出圧のままでもスプレー粒子が微細化し、噴霧は扇状に均一に広がって、コンベア幅方向のほぼ全面をカバーできる状態となりました。さらに、外部からの粉じん付着による目詰まりも起こりにくくなり、清掃頻度は1.5か月に1回にまで低減しています。

いけうちのスプレーノズルは今日も、産業廃棄物処理施設における環境保全と省力化の両立に貢献しています。

本事例が貢献・関連するSDGs目標です。