技術情報

[事例]石油化学プラント大型空気圧縮機|微細ミストで吸気を冷却、夏場の安定稼働をサポート

導入の決め手

  • ガスタービン吸気冷却の実績をもとに、既存設備に応じた最適規模の冷却システムを提案したこと。
  • どの製品がいいのかわからない
  • 全部でいくらになるのか知りたい
  • まず何をすればいいの?
  • なんでもご相談ください

お客様の課題

石油化学プラントにおいて、大型空気圧縮機は、プロセスに必要な高圧空気やガスを安定的に供給する中枢機器であり、エチレン製造や分離・反応工程など、さまざまなプロセスの駆動源として重要な役割を果たしています。

空気圧縮機は大気を吸い込み、それを高圧に圧縮して各工程に供給する役割を担っています。
しかし夏場には、気温の上昇によって大気が膨張して密度が低下するため、吸い込める空気の質量が減り、結果として圧縮空気の供給量が低下するという課題がありました。

この影響により、各工程で必要とされる空気量が不足することで、設備の性能低下や処理能力の制限といった問題が生じ、プラント全体の安定操業に支障をきたすおそれがあります。

この課題への対策をご検討されていた石油化学プラントの設備ご担当者様より、ある日、ガスタービンの吸気冷却で多数の実績を持つ当社にご相談をいただきました。

いけうちからのご提案

当社は、ガスタービンの吸気冷却で培った技術と実績をもとに、プラントが保有する空気圧縮機のサイズに応じた、小規模な吸気冷却システムをご提案しました。


ガスタービン吸気冷却システムの噴霧イメージ(実際の導入事例より)

専用スプレーノズルが発生させる、物に触れても濡れない平均粒子径10~30ミクロンの微細な霧は、瞬時に気化することで吸気の温度を効果的に下げます。

本システムは、このノズルを搭載したスプレーヘッダー、高圧水を供給する高圧ポンプユニット、そして両者を接続する耐圧ホースおよび継手で構成されています。シンプルな構成ながら、現場の要件に合わせて柔軟に対応可能な設計です。

導入効果

夏場の日中において、吸気温度を最大で約5℃※低下させ、吸気の密度を高めることに成功しました。
(※本数値は保証値ではありません。実際の温度低下量は運転条件や気候環境によって異なります。)

来夏以降も、プラントの安定操業への貢献が期待されます。

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