技術情報

[事例]プレス加工ライン|ディスタックフィーダーでのシート材剥離を最適化するエアーノズル設置の工夫

この事例で使われている
ソリューション・製品

ディスタックフィーダーとエアブロー

ディスタックフィーダーは、積み重ねられた鋼板やアルミ板などのシート材を、1枚ずつ取り出して次工程へ搬送する装置です。主に自動車関連工場で、プレス機へのワーク供給を自動化する目的で広く利用されています。

この装置では、シート材を上からバキュームカップで吸着し、搬送を開始しますが、表面に付着した油分などの影響で複数枚が密着し、同時に持ち上がってしまうことがあります。複数枚を一度に送り出してしまうと、ライン停止などのトラブルにつながるため、こうした事態は未然に防ぐ必要があります。

この対策として有効なのが、エアブローによる剥離処理です。シート材の隙間に空気を吹き込むことで密着を解消し、1枚ずつ安定して搬送できる状態を実現します。なかでも効果的なのが、シート幅方向に沿って横長のエアーノズルを設置し、水平方向にブローを行う方法です。以下のイラストは、その一例を示しています。


※このエアーノズルの実物は樹脂製です。

いけうちからのご提案

ただし、水平方向へのブローでは、シート材の厚みが変わると隙間の位置もずれてしまい、うまく剥離できない場合があります。

この課題に対して当社が提案するのは、幅の狭いエアーノズルを複数個、シート幅方向に沿って縦に並べて配置する方法です。隙間の位置にかかわらず、安定したエアブローを実現します。


※このエアーノズルの実物はステンレス製です。

今日も霧のいけうちのエアーノズルが、ディスタックフィーダーの安定稼働を支えています。


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