[事例]製麺所|パワフルでも繊細なドライフォグ加湿|手延べ素麺の乾燥を防ぎ理想の麺づくり環境を創出
[事例]製麺工場|濃密泡の広角噴射で、うどん搬送用バケットの泡洗浄効率・効果を大幅に向上


この事例で使われている
ソリューション・製品
導入の決め手
- コンベアライン上でのうどん玉搬送用バケットの泡洗浄を効率化できた点。
- 従来製品よりも泡が濃密で、バケットへの接触時間を延ばすことで洗浄効果を高められた点。
- 広角な泡噴射により、ライン幅いっぱいを一度にカバーでき、洗浄作業の効率が向上しました。
- 濃密な泡がバケット表面に長時間とどまり、洗浄効果が大きく高まりました。
お客様の課題
うどんやそば、パスタなどを製造するある製麺工場では、うどん製造ラインにおける洗浄作業に課題を抱えていました。
茹で上げられたうどんは、ステンレス製のバケットに移され、ベルトコンベアで搬送されながら冷水で締められた後、次の工程へ送られます。
冷水で締めた後、次工程へ搬送されるうどん玉
搬送を終えたバケットには、ぬめりのあるゆで汁が付着しており、確実な洗浄が欠かせません。
うどん搬送後のステンレス製バケット
これまで他社製の泡洗浄機を使用していましたが、泡の密度が低くすぐに垂れ落ちてしまい、洗浄対象物の表面にとどまる時間が短いことで、十分な効果が得られていませんでした。確実な洗浄を行うため、手作業に毎日30分を要していたといいます。
泡の密度が低く、垂れ落ちてしまう
いけうちからのご提案
お客様からは、ムース状の濃密な泡を広角に噴射したいこと、さらに床や壁だけでなく、コンベア下などの狭い箇所の洗浄にも使いたいというご要望がありました。
当社はまず、洗浄液を泡状にして噴霧できる移動式ユニット「AWA Cart」の標準品をベースに、適したノズルの選定から着手しました。最初に試したのは、標準搭載されている液体噴射用の扇形スプレーノズルです。噴霧角度の異なる複数の型番を用い、噴霧圧力も変えながら検証を重ねましたが、ムース状の泡を十分な広がりで噴射するには至りませんでした。
そこで、「泡には液体ノズルよりエアーノズルのほうが適しているのではないか」という仮説を立て、コンプレッサーエアーを扇状にブローするエアーノズル「VZ」シリーズを試したところ、広がりと密度を兼ね備えた泡噴射が実現しました。
広がりと密度を兼ね備えた泡噴射が実現
さらにこのVZをストレートタイプの洗浄ガンに取り付けることで、狭い箇所でも取り回しよく使える設計とし、濃密な泡を広角に噴射できる泡洗浄機が完成しました。
左:AWA Cart標準品|右:VZノズルを搭載したストレートタイプ洗浄ガン
導入効果
今日も霧のいけうちのスプレー製品が、おいしい麺づくりの現場で、安定した衛生環境の維持に貢献しています。