技術情報

[簡易事例]化学品製造工場|耐薬品性に優れた脱落防止機構付きタンク洗浄ノズル(CIP洗浄)

この事例で使われている
ソリューション・製品

導入の決め手

  • 高温雰囲気下でのテフロン製ノズルの脱落を防止する機構を考案できたこと。
  • 静電気発生と、それによる発火を防止する工夫を提案できたこと。
  • どの製品がいいのかわからない
  • 全部でいくらになるのか知りたい
  • まず何をすればいいの?
  • なんでもご相談ください

お客様の課題

ある日、化学品製造工場で使用されるタンクを製造・販売する某メーカー様から当社に、同社製タンクに搭載するCIP洗浄用回転ノズルの設計および製造について打診がありました。

今回のタンクは化学品を処理する工程で使用されるため、ノズルの材質を耐薬品性に優れたテフロンにしたいとのご要望です。

このタンクのCIP洗浄は、以下の手順で進められます。まず、化学品の処理が終わった後に内面を超純水で洗浄し、続いて蒸気と熱風を用いて乾燥を行います。このとき、使用する超純水は常温ですが、乾燥工程では内部の雰囲気温度が170℃に達します。

一方で、テフロン製ノズルの使用雰囲気温度は93℃が上限であるため、乾燥工程中にねじ部が膨張して緩み、ノズルが脱落するリスクが懸念されていました。
このリスクを最小限に抑える方法が求められていました。

いけうちからのご提案

ノズルの正常な動作を確保するためには、使用温度規格を変更することはできません。そこで代替案として、液供給配管側にナットを取り付けて締め付けるとともに、軸受固定座におねじを切り、そこにナットを締め込むダブルナット構造を考案しました。この構造により、多少の緩みが生じた場合でも、回転体やノズル全体の脱落を防止できると期待されます。

さらに、超純水使用時に発生する静電気が原因となる発火リスクを予防するため、導電材としてカーボンフラファイトを充填したテフロン材を使用することも提案しました。

導入効果

ノズル設置後3年が経過しましたが、脱落や発火といったトラブルは一切発生していません。
ユーザー様の工場では、今日も安定した化学品製造の操業が続いています。

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