技術情報

[事例]石炭貯蔵所での粉塵対策|微細な霧を使った浮遊粉塵の沈降・飛散抑制で環境改善に貢献

この事例で使われている
ソリューション・製品

導入の決め手

  • 浮遊粉塵を沈降させて飛散を抑える粉塵対策システムを提案できたこと
  • どの製品がいいのかわからない
  • 全部でいくらになるのか知りたい
  • まず何をすればいいの?
  • なんでもご相談ください

お客様の課題

ある化学プラントの石炭貯蔵所では、浮遊粉塵が屋外へ漏れ出し、風に乗って飛散することで、近隣住民の生活環境に悪影響を及ぼすという課題を抱えていました。

一般的な対策として、防風ネットを風上に、防塵ネットを風下に設置する方法が取られていますが、微細な粉塵までは抑えきれず、効果には限界があります。

電気集塵機の導入も一つの方法ですが、費用や設置スペースの制約から、適用できる現場は限られます。

また、手軽な対策として散水を行う手もありますが、石炭の品質に影響を与えるおそれがあり、大量の水によって現場が泥だらけになり、作業環境の悪化を招く可能性もあります。

このように、粉塵対策の必要性は認識されていても、有効な手段が限られているのが現状です。
実際には、近隣住民からの苦情や従業員の健康被害が明らかになってから、ようやく対策を検討する事例も少なくありません。

いけうちからのご提案|霧を使った粉塵対策システム

粉塵対策には多くの課題があることがわかりました。そうした課題を解決し、世界中で実績を重ねてきたのが、いけうちの霧を活用した粉塵対策システムです。

このシステムは、敷地外に飛散した粉塵への対処ではなく、現場を常に湿潤な状態に保つことで、粉塵の発生・飛散自体を防ぐという考え方に基づいています。

スプレーノズルから微細な霧を噴霧し、空中の粉塵を沈降させることで飛散を抑制。粉塵量や現場レイアウトに応じて、最適なノズルの選定から機器構成、設置レイアウトの設計までを行い、システム全体を構築します。

お客さまにご準備いただくのは、水とコンプレッサーエアーだけ。
散水のように周囲を泥だらけにすることもなく、電気集塵機に比べて導入コストは桁違いに安価。設置場所の制約も少ないうえ、敷地外への粉塵飛散を大幅に低減できます。

粉塵抑制の原理|霧のいけうちの微粒化技術

スプレーノズルで水を微細な霧として空間に噴射すると、その水粒子は空間に広がりながらゆっくりと落下し、浮遊する粉塵に衝突して吸着。吸着された粉塵は重力によって地面に沈降します。これが「鎮塵」の原理です。

このとき重要なのは、水粒子のサイズを粉塵と同等にすることです。水粒子が大きすぎると、粉塵がその隙間をすり抜けてしまい、十分に吸着されず、鎮塵効果が得られません。

霧のいけうちの微粒化技術が生み出した2流体スプレーノズルは、20~50μmの微細な水粒子を発生させることができ、効果的な鎮塵を実現します。

導入効果

微細な霧による粉塵対策システムを導入した現場では、噴霧開始から10分ほどで霧が天井付近に充満し、ゆっくりと降下を始めます。それに伴い、肉眼でも確認できるほど浮遊粉塵が鎮まっていきました。

場外への飛散量は大幅に減少し、行政からの指導や近隣住民からの苦情も解消。労働環境の改善により、作業員の健康被害への懸念も払拭されました。
導入効果は極めて高く、現場からも高い評価をいただいています。

霧のいけうちのノズルシステムは今日も、お客様の快適な現場環境の維持と、大気汚染の防止に貢献し続けています。

お問い合わせ

この記事に関するお問い合わせ、
資料のご請求はこちら

0120-997-084

営業日9:00~17:00(平日)

関連記事

FAQ

よくあるご質問をまとめた専用サイトです。

FAQサイトへ

お問い合わせ

こちらからお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら