[インタビュー]いちご園大樹(イチゴ)|濡れない霧冷房でハウス内温度を低下、来園者・従業員が快適に
[インタビュー]夢前夢工房(イチゴ)|栽培ハウスの冷房と散布自動化で収穫延長と食味向上、売上30%増を達成


ユーザー紹介
大手旅行サイトで最高ランクの評価を得るほど人気のイチゴ狩り農園様です。兵庫県姫路市で「あきひめ」や「紅ほっぺ」など約15,000株のイチゴを30aの農場で高設栽培、IPM農法による低農薬栽培や水素水による潅水など、こだわりの栽培方法・衛生管理を行われています。
導入事例インタビュー|代表 衣笠 愛之様 , 栽培管理担当 高宮 時枝様
「5月末でも食味が良く、6月下旬まで収獲ができた。年間売り上げ30%UPに大きく貢献してくれた。」
この事例で使われている
ソリューション・製品
イチゴも人も快適環境
導入前は換気でなんとか暑さを凌いでいましたが、年々気温は増すばかりで3~4月頃からハウスの温度が30℃を超え始めます。1月から開始するイチゴ狩りは食味も収量も低下するため、5月下旬で終了せざるをえませんでした。
うちはありがたいことに大手旅行サイトで高評価を得ています。期待してきてくださるお客様に最高のイチゴを提供し喜んでいただけるよう、6 連棟( 3 0 a ) のハウス全体にCoolPescon(以下CP)導入しました。大きな設備投資でしたが、イチゴにとっても人にとっても快適な環境が作れるようになったと思います。
収穫延長でも食味向上
CP導入の大きな成果は、このイチゴ狩りの期間を6月下旬まで延長できたことです。これは経営的にもインパクトのある成果でした。しかもただシーズンを延長できただけでなく、5月以降のイチゴの食味が格段に良くなったことも嬉しい成果です。
この時期は暑さでどうしても食味が低下します。イチゴ狩りのお客様の中には、少し残念な顔をされる方もいらっしゃいました。CPによる冷房の結果、30℃を超える時間帯が少なくなり、今では6月のイチゴでも甘くて美味しいと言ってもらえるようになりました。
暑さによる呼吸過多で消耗していたイチゴの状態が改善されたのだと思います。お客様の笑顔を直接見られるイチゴ狩り農家としては嬉しい限りです。
併設のカフェでは獲れたてのイチゴを使ったパフェなどが堪能できる
女性の負担軽減
私は農薬被曝のリスクがある手散布をなるべく従業員にさせたくないと思っています。
加えて、栽培管理を担当してくれている女性従業員にとって、動噴を使った手散布は体力的にかなりの重労働です。この被曝リスクと、作業負担をなんとか軽減できないものかと常々考えていました。
薬液散布を自動化へ
CP導入後、浸透移行性の農薬、微量要素の葉面散布など、自動散布に向いていると思うものを手散布から切替えています。
やってみると非常に楽。ボタンひとつで朝でも夕方でも好きな時間に散布が出来る。しかもハウス全体を一気に散布してくれるので、時間も30分~1時間で済んでいます。低温期であれば、昼休みの間に散布してしまう事もありますね。
手散布がなくなったわけではありませんが、負担はずいぶん軽減され、生育状況に応じて臨機応変な散布が出来るようになりました。
噴霧をかなり抑えた設定にしていたが、稼働開始前・終了後より低温で推移している。
※自然換気(側窓・谷換気)、制御設定(23℃, 60%RH, サイクル:30秒噴霧 90秒停止)
PDCAをいけうちがお手伝い
CPを導入して良かったと思える点がもう一つ。それは環境モニタリングの結果をいけうちの営業担当者が一緒に見てくれる事です。更なる品質向上を目指し複合環境制御盤を導入したものの、まだまだ慣れないせいか不安に感じる事もあります。
モニタリング情報を元に意見交換がしたい。そんな風に考えてたところ、いけうちの営業担当者がデータを見ながらいろいろ話を聞いて、一緒に考えてくれるようになりました。栽培管理の狙いを一度吟味してから環境制御に反映できるようになって、心強く感じています。
技術の向上もあり、売り上げは導入前よりも30%増加しました。導入によって6月も収穫・イチゴ狩りが可能になった事が大きいと考えています。今後、温室を拡張する計画があるのでその際もぜひまた相談させて貰います。引き続きよろしくお願いします。